淡路島から大東文化大へやってきたパワーフォワード 大学4年間でプレースタイルに変化「ポジションアップを」
プレーの幅を広げ、次はBリーグの舞台へ
「フルメンバーというか、1年生から4年生が出られる大会でタイトルを取りたかった」と富山。当然、インカレでの結果に心残りはある。それでも、右も左も分からなかった自分を支え続けてくれたみんながいたからこそ、ここまでやってこられた。 「西尾さんやチームメートだけでなく、家族にもサポートしてもらいました。新人王もそうですけど、このインカレの東海大学戦までずっと試合に出られる状況を作ってくれたことに関しては、本当に感謝しかないです」 「1年の時はあまり考えずにプレーしていた」と振り返る富山自身も、近い将来を見据え、この4年間で努力を積み重ねてプレースタイルを変化させた。オフェンスパターンはドライブが主体だったが、今では3ポイントも躊躇(ちゅうちょ)なく放ち、ボール運びや攻撃の起点となるハンドラーを担う場面も増えた。 「大学ではパワーフォワードでしたけど、プロに行くともっとフィジカルの強い選手がたくさんいる中でやっていかないといけない。そう考えるとポジションアップしなければいけないですし、シュート力、ディフェンスの脚力もまだまだ足りないので、これからもレベルアップできるよう頑張りたいと思います」 次なる舞台はBリーグ。富山仁貴は、胸を張って新たなステージへ歩み始めた。
第76回全日本大学バスケットボール選手権大会 男子準々決勝
12月8日@国立代々木競技場第二体育館 東海大学 63-56 大東文化大学
小沼克年