[山口県]周南・湯野に新観光拠点「湯や晴ル音」完成 カフェや足湯、日帰り温泉
周南市湯野の旧国民宿舎湯野荘跡に29日、カフェや足湯、日帰り温泉が楽しめる新しい観光交流拠点「湯や晴ル音(ゆやはるね)」が完成した。4月1日から来客の利用を受け付ける。年間7万人の来場を目指し、湯野地区の活性化を図る。 【写真】「湯や晴ル音」の貸し切り風呂=29日、周南市湯野 木造平屋建て約200平方メートル。施設は大浴場(平日660円、土日祝770円)と貸し切り温泉(70分4千800円)2部屋、貸し切りサウナ(90分6600円)を備える。カフェでは、コーヒーや牛乳、ハーブティー、かき氷などを提供する。38台駐車可能。 29日にオープニングセレモニーがあり、関係者がテープカットをして完成を祝い、藤井律子市長が「多くの観光客を迎え、地域の活性化に期待している」と述べた。 湯野温泉事業協同組合や湯野地区コミュニティ協議会、自治会連合会などでつくる一般社団法人「おいでませ湯野」が運営。西田宏次朗代表理事(52)は「新型コロナウイルス感染拡大など苦しい期間があったが、やっと明るい兆しが見えてきた。施設を拠点に交流人口が増え、湯野の観光の復活につながれば」と期待する。 旧湯野荘を巡っては、市が所有していたがコロナなどの影響で利用者が減少し、2022年3月に営業を終了。同年11月に市議会が同法人に無償譲渡する議案を可決した。旧建物の解体費などを含めて総事業費は約2億円。市が1億400万円を補助した。