乳児期に犬を飼うとアレルギー予防に?花粉症やダニ、動物など「環境性アレルギー」の症状を防ぐ方法について米専門家医が解説
春になるとよく起こる不快な症状が、咳。風邪なのだろうかと考える人は多いけれど、その咳、実は「アレルギー」が原因かもしれない。しつこい咳は、花々が咲き始めるにつれてアレルギーが本格的に始まったサインである可能性も。そこで、花粉症やダニ、ハウスダスト、動物といった環境性アレルギー症状を防ぐ方法について、アレルギー専門医&免疫学者のマーティン・スミス医学博士と『Ready. Set. Food!』の主任アレルギー専門医であるケイティ・マークス=コーガン医学博士に教えてもらった。 【写真】抗生物質で緊急搬送も…。犬や猫、ヘアケア製品まで、「意外な」アレルギーを持つ大物セレブ30人 まず、環境性のアレルギー症状に対処する最善の方法は、アレルギーの重症度とタイプによると、マークス=コーガン博士は言う。「アレルギー治療を始める前に医師に相談することが重要です。あなたの特定の症状や病歴に基づいたガイダンスをしてくれます」。
アレルギー症状を防ぐ方法
実は、乳児期(生後3ヶ月まで)に家で犬を飼っていると、アレルギー予防に役立つことが証明されていると、スミス博士は言う。「乳児期までに家で犬を飼うと、季節性のアレルギーや喘息、食物アレルギーを起こすリスクを低減することがわかっています」。とは言え、すでにアレルギー症状のある人には、「アレルゲンへの接触を劇的に減らすための環境対策がある」と、スミス博士。 またマークス=コーガン博士によると、「環境性のアレルギーは主にアレルギーを引き起こすものを避ければ防ぐことができる」と続ける。最も一般的なアレルゲンを基にした場合、同博士が推奨する対策は次の通りだ。
花粉症の人は…
できるだけ室内で過ごし、芝刈りなどをしないこと(する場合はマスクをつけて)。界隈の花粉飛散状況をチェックし、飛散がピークになる正午頃は屋外での活動を避ける。温かい季節はドアや窓を閉めて室内の空気を保護し、空気清浄機を使うと花粉や埃を除去するのに役立つ。
イエダニアレルギーの人は…
定期的にカーペットやカーテンを交換すること。アレルゲンであるイエダニを防ぐカバーをマットレスや枕にかけ、最低1週間に1回は湯水で寝具類を洗う。加湿器は室内をイエダニの生育に適した環境にしてしまうので、使わないようにすること。また、埃アレルギーの子供がいる場合はぬいぐるみの数を最小限にするか、寝具類と一緒に洗えるぬいぐるみを買うようにする。