ロレックスやカルティエなど「高級腕時計」の止まらない値上がり。会社員の手が届かない存在になってしまうのか?
高級腕時計は、年々価格が上昇しているようです。 長い資産価値を持つ高級腕時計は中古品の需要も高いことから、投資のために購入する人も少なくありません。また「別の時計が欲しい」「現金化したい」などの理由で買い取りに出すことを検討することもあるでしょう。そのときのために、高級腕時計の価格変動について詳しく確認しておく必要があります。 本記事では、高級腕時計が値上がりする理由として考えられるものや、有名ブランドの腕時計の価格相場についてご紹介します。
高級腕時計はなぜ値上がりしているのか?
高級腕時計がここ数年で値上がりしている理由について考えていきましょう。 ■コロナ禍による需要増加と品薄 高級腕時計の値上がりに最も関係していることといえば、コロナ禍による需要の増加が挙げられるのではないでしょうか。ステイホームで趣味を楽しむ人が増えた時期には、レジャーや飲食での消費が難しくなった分、高級腕時計のような宝飾品に対する需要が、世界的に急増したといわれています。 さらには緊急事態宣言やロックダウンなどにより、工場の一時閉鎖を余儀なくされたブランドもあり、高級腕時計が品薄状態になったことも、価格高騰の理由のひとつといえるでしょう。 ■原材料費・人件費の高騰 新型コロナウイルスの感染拡大やウクライナ情勢の緊迫化により、燃料や非鉄金属などの原材料費が高騰しています。原材料費の高騰は幅広い物価の上昇の起因になりますが、当然、腕時計もその影響を受けていると考えられるでしょう。 また、物価の上昇により賃上げが発生して、人件費の高騰につながったのではないかとも考えられます。
人気高級腕時計の費用相場は?
人気の高級腕時計といえば、まずロレックスを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。 メンズの新作モデルである「コスモグラフ デイトナ」は1099万2300円(税込み、以下同様)、「スカイドゥエラー」は614万9000円というように、かなり高額です。一方、「オイスター パーペチュアル41」の91万8500円や「エアキング」の106万5900円のように、100万円前後で購入できるものもあります。 カルティエのメンズ腕時計だと「タンク フランセーズ ウォッチ」の497万6400円、「サントス デュモン スケルトン ウォッチ」の469万9200円あたりが高額モデルです。50万円前後のモデルだと「ロンド マスト ドゥ カルティエ」の50万500円や「タンク マスト ウォッチ」の52万2500円などがあります。