明秀学園日立 逆転負けで初の4強入り逃す 万場監督「国立に行く、日本一になるのは簡単ではない」
◆第103回全国高校サッカー選手権 ▽準々決勝 東海大相模(神奈川)2―1明秀学園日立(茨城)(4日・U等々力) 2大会連続6度目出場の明秀学園日立は前半34分にCKからDF久保遼真(はるま、2年)がCKを頭で先取点を奪ったが、その6分後に追いつかれると、後半25分に決勝点を許した。後半はシュート0本で、80分間で計2本と攻撃が不発に終わった。 23年度総体優勝の実力校も選手権は17年度と今回の8強が最高。またしても4強入りを逃し、万場努監督は「いい時間に点が取れて、前半を1―0で終わりたかったのが正直なところ。一瞬の隙をつかれたのは自分たちの甘さ」と前半終了間際の1失点目を悔やんだ。 昨夏の総体での県予選決勝敗退から「夏の悔しい思いをはね返してくれて成長は実感している」と指揮官。「国立に行く、日本一になるのは簡単なことではない」とし、3年生たちには「ほとんどが大学でサッカーを続ける。常に成長する意識を持ち続けてほしい」と今後へエールを送った。 FW竹花龍生主将(3年)は「あと1勝というところで国立に行けた。明秀日立の歴史を塗り替える一戦でみんな硬さがある中で先制できたのは良かったが、疲労であったり、相手のうまさに翻弄(ほんろう)されて結果的に負けてしまった。悔しさはあるが、満足する高校生活だった」と涙は見せず、前向きに話した。
報知新聞社