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　前編記事『「想定していた年収よりも30万円も低かった」「固定残業代込みの職場は想像以上に劣悪」…求人票から読み取く、ブラック企業の「ヤバすぎる実態」』では給料に関する、求人に隠された闇を紹介してきたが、後編では休日に関する意外な事実を述べていく。 【マンガ】外国人ドライバーが岡山県の道路で「日本やばい」と驚愕したワケ

年休120日に騙された中尾さん

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　求人をチェックする際、収入とともによく見られる項目に、年間休日数がある。多いのが年間休日数120日だ。 　実際、転職サイトなどでも「年間休日120日以上」などを条件に検索することができたり、「年間休日120日でプライベートも充実」などと謳われていることもある。 　だが、そうした甘い言葉に安易に飛びついてはいけない――こう話をしてくれるのは、高田さん(仮名、24歳・女性)だ。高田さんは新卒で入社した会社が年間休日122日だったのだが、これが意外なほど休めない。 　そもそも、1年間の土日祝日の合計は約120日だ。年間休日120日では土日祝日しか休めず、カレンダー通りの休暇だ。つまり、年末年始やお盆休みは考慮されていない。仮にお盆休みが3日、年末年始休暇が5日欲しければ、年間休日数は127日は必要になる(年末年始休暇5日のうち、1日は祝日として計算)。 　「年間休日120日の休みはカレンダー通りであり、相当に少ない」 　高田さんは現状についてこう語る。お盆休みや年末年始もしっかり休みたければ、年間休日120日の会社は避けるべきだろう。

「週休二日制」なのに2日休めない

　「週休二日制」――そう聞けば毎週必ず2日休めると思ってしまう人もいるだろう。だが、現実にはそうではない。労働基準法の第35条では週休二日制について、1ヵ月の間に1回でも2日休める週があり、それ以外の週は1日でも休みがあれば該当すると定められている。つまり、週休2日制で月8日休めるかと思いきや、5日しか休みがなかったということもあり得るのだ。 　この点を見抜けなかったのが、浅田さん(仮名、50代・男性)だ。浅田さんは週休2日制とは毎週必ず2日休めると思って入社した。 　しかし、実際に週2日休みがあるのは1週だけであり、月の休みはたったの5日。 　「求人や面接でも『週休2日制でしっかり休めます』と聞いていただけに、期待していたらがっかりしました」 　そう浅田さんは語った。 　現在も浅田さんはその会社で働き続けているが、疲れは取れず休日は寝るだけとなってしまい、毎週2日必ず休める職場へと転職活動中だという。