【バドミントン】フランスオープンで志田&松山は惜しくも接戦で敗れ準優勝。山口茜もファイナル勝負を落とし優勝はならず
3月10日に開催されたBWFワールドツアー・フランスオープン(パリ/Super750)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。日本勢は女子シングルスの山口茜、女子ダブルスの志田千陽/松山奈未が決勝戦に登場。どちらもファイナルゲームの接戦に敗れ準優勝に終わった。 昨年9月の香港オープン(S500)以来の優勝に王手をかけた山口。その決勝の相手となるのは、世界ランク1位のアン・セヨン(韓国)。第1ゲーム、先制したのは山口だ。中盤の6連続得点などでリードを奪い15-12。一度は16 オールと同点に持ち込まれるも、そこから再び山口が点差を離して21-18で先取した。 第1ゲームを制した勢いを生かしたい山口だったが、第2ゲームは8-9からアン・セヨンに連続得点で差を広げられ13-21。ファイナルゲームも、攻め手を失った山口が序盤から大きくリードを許すと、10-21で敗れ優勝はならず。それでも、ワールドツアーの上位大会では、久々の好成績を残した。 女子ダブルスの志田/松山は、中国の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン)との決勝に挑むと、第1ゲームは相手の緩急にリズムを崩され7連続失点。12-21で第1ゲームを先取される。第2ゲーム前半も流れは変わらず、志田/松山が序盤からリードを許して3-10。苦しい状況に追い込まれる。 しかし、簡単には負けられない志田/松山は、ねばり強いラリーでポイントをつかみ、点差を詰めて12オール。さらに後半も点数の奪い合いに持ち込み、21-19で第2ゲームを制した。ファイナルゲームに入ると、今度は日本ペアがペースを握り12-6で大きくリード。さらには、このリードを後半まで保ち、20-15で志田/松山が先にチャンピオンシップポイントを手にする。あと1点――。しかし、その1点が遠かった。追い上げる陳清晨/賈一凡が、リスクを恐れず積極的な攻撃を仕掛けると、6連続得点で逆転に成功。志田/松山も終盤に抵抗してみせたが、勢いは止められず。最後は24-22で陳清晨/賈一凡が勝利。あと1点に泣いた志田/松山は、悔しい準優勝で大会を終えた。
文/バドミントン・マガジン編集部 写真/BADMINTONPHOTO