2023年12月、八戸自動車道で大型トラックのタイヤが外れ、2人が死傷した事故で、警察はトラックの運転手など3人を、過失運転致死傷などの疑いで書類送検しました。 八戸自動車道で2023年12月、走行中のトラックからタイヤが外れ、道路上で作業をしていた男性にぶつかり1人が死亡、1人がけがをしました。 警察は16日、トラックを管理していた青森市に本社を置く盛運輸の61歳の当時の男性運転手を過失運転致死傷の疑いで、整備担当だった53歳と42歳の男性を業務上過失致死傷の疑いで青森地方検察庁八戸支部に書類送検しました。 2023年12月1日、八戸自動車道を走行していたトラックから外れた1つめのタイヤは、八戸西スマートインターチェンジからすぐの場所で発見。 トラックはそのまま走行を続け、およそ2.5キロ先で2つ目のタイヤが外れ、その場所で作業中だった男性にぶつかりました。 タイヤは直径80センチほどで、ホイールを含んだ重さはおよそ70キロでした。 警察は、2つのタイヤが外れたのは、ナットの緩みが原因で、走行前に、すでに緩みが生じていたものとみています。 事故当時、盛運輸はトラックの運転前の点検について、運転手は通常、ハンマーでたたいてナットの緩みを確認するところ、「点検を目視だけで行った」と話していました。 これまでの捜査で警察は、運転手が、運行前に行う点検を適切に行わなかったことや、走行中に1本目のタイヤが外れたのにも関わらず、直ちに車両を停止したり運転を中止しなかったとしました。 整備担当者の2人は、事故の2週間ほど前に冬タイヤへの交換作業をした際、国交省が定めるさび、汚れの清掃や増し締めといった項目について、適切な点検を行っていなかったとして書類送検しました。 3人の認否についてはコメントを控えるとしています。