沖縄県と奄美地方に『線状降水帯』発生 「顕著な大雨に関する気象情報」 「記録的短時間大雨情報」の発表も
沖縄本島地方と奄美地方では、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている。命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっているとして、気象庁は、9日(土)午前0時7分に沖縄県に、午前0時37分には奄美地方にそれぞれ「顕著な大雨に関する気象情報」を発表した。この情報は警戒レベル相当情報を補足する情報で、警戒レベル4相当以上の状況で発表される。
沖縄本島地方と奄美地方では、気圧の谷や高気圧のへりを回り込む湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定となっている。 大雨の警戒レベル4の避難指示が出た場合は、速やかに安全な場所へ避難し、また避難情報が出ていなくても崖や川といった危ない場所には近づかないなど、安全を最優先に行動する必要がある。地元市町村の避難情報に従い、少しでも安全な場所への速やかな避難が必要だ。周りの状況を確認し、避難場所への移動が危険な場合は、少しでも崖や川から離れた建物や浸水しにくい高い場所に避難するなど、身の安全を確保をするようにしたい。
沖縄本島地方と奄美地方には「記録的短時間大雨情報」の発表も
また、沖縄本島地方と奄美地方には「記録的短時間大雨情報」も発表された。 【記録的短時間大雨情報 1時間雨量】 沖縄本島地方 東村付近で約120ミリ(午前0時) 国頭村西部付近 約110ミリ(午前0時30分) 国頭村東部付近 約110ミリ(午前0時30分) 国頭村北部付近 約120ミリ(午前0時40分) 国頭村西部付近 120ミリ以上(午前0時30分) 名護市西部付近 約120ミリ(午前1時10分) 大宜味村付近 約110ミリ(午前1時10分) 東村付近 約120ミリ(午前1時20分) 大宜味村付近 120ミリ以上(午前1時30分)
東村付近 120ミリ以上(午前1時40分) 名護市東部付近 約110ミリ(午前1時40分) 名護市西部付近 120ミリ以上(午前1時50分) 名護市東部付近 120ミリ以上(午前1時50分) 奄美地方(鹿児島県) 与論町付近 約120ミリ(午前1時00分) なお、与論島のアメダスでは9日(土)午前1時までの24時間降水量が500ミリを超え、1978年観測開始以来1位の記録を更新した。
記録的短時間大雨情報とは
1時間に80ミリ以上の猛烈な雨を観測または解析し、さらにその地域にとって数年に一度程度しか発生しないような大雨である場合に発表される情報。周辺地域では、土砂災害や河川の増水など、災害の危険性が高まっているため警戒が必要となる。