「田人おふくろの宿」とキャンプ場「田人ふれあいの里」の営業9カ月ぶり再開 福島県いわき市
福島県いわき市は1日、同市田人町の宿泊施設「田人おふくろの宿」とキャンプ場「田人ふれあいの里」の営業を約9カ月ぶりに再開した。周辺観光の拠点と住民の憩いの場がよみがえった。 田人おふくろの宿は木造2階建てで和室の客室が8部屋、ペレットボイラーで沸かす大浴場2つ、おふくろの味が楽しめるレストランや大広間などを備える。敷地内には屋外テニスコート2面、40席のバーベキューハウス、床面が人工芝の体育館がある。 宿の向かい側には、田人ふれあいの里キャンプ場や「ふくしまの遊歩道50選」に選ばれた旅人遊歩道ぶらりんどう、四時川渓谷遊歩道などがあり、自然を満喫できる。国道289号沿いにあり、常磐自動車道いわき勿来インターチェンジから車で約15分とアクセスにも優れている。 再開に先立ち開かれた記念式典には関係者や住民ら約30人が出席した。指定管理者のキョウワプロテックの吾妻学社長が「心温まるおもてなしを心がけるので気軽に利用してほしい」と述べ、安藤靖雄副市長らがあいさつした。
同施設は1992(平成4)年にオープンし、最盛期には年間約4000人が訪れていた。しかし東日本大震災や東京電力福島第一原発事故、台風による自然災害、新型コロナウイルスなどの影響で不振が続き今年1月から休館。指定管理を受けていた田人おふくろの宿企業組合は指定管理を外れ、新たな指定管理者となったキョウワプロテックいわき事業所が再開に向け準備を進めていた。