カナダのマッケイ駐日大使が18日、日本テレビの単独インタビューに応じました。マッケイ大使は海洋進出を強める中国を念頭に、日本などとの連携を重視する考えを強調しました。 カナダのマッケイ駐日大使は、都内にある大使館で単独インタビューに応じ、経済活動や安全保障の分野でインド太平洋地域への関与を強めていく考えを示しました。 マッケイ駐日大使「カナダにとって、インド太平洋地域は戦略的に重要な場所となっている。この地域は地政学的なホットスポットになっていると考えている」 マッケイ大使はまた、中国が南シナ海などで軍事活動を活発化させていることを念頭に、この海域で自由な貿易や船舶の航行を守る重要性を強調しました。 マッケイ駐日大使「中国が経済・軍事の分野で、大国として台頭していることを非常に重視している。同時に南シナ海、東シナ海、台湾海峡は、すべて自由な航路として、国連によって歴史的に調整されてきたものだと承知している。他国が物資や海上船舶の往来を制限するような、いかなる侵害も容認できないことを確かなものとするために、パートナーと協力することが、カナダの役割だと固く信じている」 カナダは去年、3隻の海軍艦船を海上自衛隊・横須賀基地に入港させるなど、安全保障分野で日本との連携を深めていて、マッケイ大使は今後も協力を続けていく考えを強調しました。 カナダはまた、来年の大阪万博にパビリオンを出展するなど、日本との人的交流にも力を入れていて、大使館内にある図書館でもカナダ留学に関する資料を一般開放しています。 マッケイ大使自身も高校時代に日本に留学した経験があり、若い世代の交流の重要性を日本語で訴えました。 マッケイ駐日大使「日本語のことわざ『百聞は一見にしかず』にある通り、実際に海外に行って、その環境に身を置くと、画面上で見たり聞いたりしていただけのものと、違うことも気がつくと思います。人と人の交流は、非常に大事だと思います」 カナダは日本から人気の留学先となっていて、大使館としても、さらに後押ししていく方針です。