「おった、おった!」“絶滅”したはずのアノ虫が田んぼを泳ぐ?30年ぶりに発見か レッドデータブックに登録見込みのゲンゴロウとタガメ 実は100種以上も 富山県砺波市
違う種類の昆虫でした。 それでは、もう一つの映像に映っているこの昆虫は?これこそゲンゴロウでは? 水生昆虫に詳しい富山市科学博物館 岩田朋文 学芸員: 「これはですね。コシマゲンゴロウという種で、ゲンゴロウではあるんですけど、残念ながらこれも富山県内では結構見られるので、たまたまお見かけになったようですね」 残念ながら、こちらは絶滅種にあたる「ゲンゴロウ」ではありませんでした。 ■ゲンゴロウは100種以上いた 水生昆虫に詳しい富山市科学博物館 岩田朋文 学芸員: 「実はゲンゴロウにもたくさんの種がいて、日本だけでも100種以上見つかっています。絶滅したと考えられると言ったのは、この種のゲンゴロウでして、国内で最大級で4、5センチあります。なので、それ以外の小さな種だったら、まだ県内で見られるものもいるので、きちんと区物して調べる必要があります」 ■ゲンゴロウ減少の原因は外来種や水辺の開発 岩田学芸員は、ゲンゴロウが富山県内からいなくなってしまった大きな原因を水辺の開発や、アメリカザリガニなど外来種の増加で、生息に適した環境が減ったことを指摘します。そして、意外にもゲンゴロウが日本だけで100種類以上いることがわかりました。 水生昆虫に詳しい富山市科学博物館 岩田朋文 学芸員: 「色んな方が、この種に興味を持ってくださったようで、現に私のところにも10件ほどは、これはゲンゴロウではないかという問い合わせがあってですね。残念ながらすべて違う個体ではあるんですけど、感心が高まったのは非常に良いことだなと思っています」 今回撮影されたものは「違う昆虫」と「種類の違うゲンゴロウ」でしたが、希少種を発見したときは、県などに情報提供してほしいと岩田学芸員は呼びかけています。
チューリップテレビ