定年退職した65歳の父が「タクシー運転手」をするそうです…収入はどのくらいなのでしょうか?
定年後の再就職先として注目されている「タクシー運転手」。少子高齢化が急速に進む昨今、多くの業界で人材不足が叫ばれていますが、タクシー業界は比較的高齢の方でも就きやすい業界だといわれています。 高齢でも健康でやる気さえあれば、受け入れ体制を整えている会社は数多くあります。そこで気になるのは、定年後にタクシー運転手をした場合、収入はどれくらいになるのかです。 ▼高齢者の「4人に1人」は働いている!? 平均年収はどのくらい?
タクシー運転手の平均年収は?定年後の高齢者でも稼げる?
厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、タクシー運転手の平均年収は全国で361万3000円とのことです。 都道府県によって平均年収は異なり、東京都は426万円、大阪府は437万2000円と、都市部へ行けば平均年収が400万円を超えることもあります。 65歳を超えても仕事を続ける方は多く、年収も比較的安定していることが特徴です。65~69歳の平均年収は326万5500円、70歳以上の平均年収も302万8400円となっています。 年齢が上がっても年収がそれほど大きく低下しにくい理由として、タクシー運転手は複数の勤務体系から働き方を選べて、高齢になっても無理のない範囲で長く働けることが挙げられます。 タクシー運転手の給与体系は基本的に歩合制で、年齢や性別に関係なく稼ぎやすいことがメリットです。顧客を獲得するためのノウハウを見つけるには地道な努力が必要で、人生経験が豊富で辛抱強い中高年世代はタクシー運転手として成功できる方が多い傾向にあるようです。 一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会によると、令和元年のタクシー運転手で65歳以上の高齢者が占める割合として、男性は44.9%、女性は21.1%でした。
タクシー運転手になるには?
タクシー運転手になるために、特定の学歴や経験は必要なく、一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会が作成した「タクシー業界まるわかりHANDBOOK」によると、70%が未経験からスタートしているとのことです。多くの会社は、入社後のバックアップの体制を整えています。 例えば、タクシー運転手になるには「普通自動車第二種運転免許」が必要ですが、免許取得費用の補助してくれる会社もあります。さらに定年後に就職する方のために、70歳まで免許取得費用の補助する会社もあります。 教習期間中の給与保障を行っている会社も多く、資格取得費用の補助やその間の収入が約束されるため、定年後でも再就職しやすい職業といえるでしょう。