長野県 国道19号生坂村・山清路のバイパス建設 2本目のトンネル掘削
カーブが連続して落石や崩落などの災害の恐れがある長野県東筑摩郡生坂村の名勝・山清路周辺の国道19号を、バイパス道路(総延長約3・6キロ)で直線化する「長野19号防災山清路地区」事業の「山清路2号トンネル(仮称)」掘削作業が、来年1月6日に始まる。掘削は宇留賀の会集落側から北へ古坂側に向けて行われ、全長約1090メートルのトンネルを掘り進める。 国土交通省長野国道事務所が平成10(1998)年に事業着手し、23年に工事が始まった。宇留賀を流れる金熊川南側の1号トンネル(総延長630メートル、令和元年着手~3年7月貫通)に続くトンネル掘削工事となる。発破やブーム掘削機、ボーリングマシンなどを使い分け、山岳部の複雑な地質に対応する「NATM(ナトム)工法」で掘り進める計画だ。 掘削現場は防音ハウスで覆われ、内外で準備が進む。2号トンネル貫通予定時期について、長野国道事務所の小松輝男副所長は「山の(地質などの)状況にもよるため現段階では確定できない」としつつ「整備効果を早急に得られるよう掘り進めたい」と話している。
市民タイムス