15年ぶり与党過半数割れの衝撃 総理指名選挙で誰に投票?政局のカギ握る国民民主・玉木代表にインタビュー 星浩が解説…今後の政権の枠組み“3つ”のシナリオ【news23】
小川キャスター: リスクというのは? TBSスペシャルコメンテーター 星さん: つまり総理指名選挙で、例えば自民党と公明党が今、過半数届かないわけですので、数人「造反」して石破さんと書かないとなると、自民党の石破さんの票がぐっと減って、立憲・野田さんが勝ってしまうという可能性を、自民党の中では危惧する声がありますね。 一方で、その後の国会運営でも、内閣不信任案を野党がまとめて出すとすぐ可決されてしまって。その場合はもう憲法の規定で総辞職か解散という厳しい選択になるということですので、非常に瀬戸際というか綱渡りの運営になるんですよね。 小川キャスター: そして3つ目のシナリオというのが、「野田氏に政権を渡す」というシナリオです。 TBSスペシャルコメンテーター 星さん: 立憲に他の野党がどんどんのってくると、数としては多いんですよね。ただ政策の隔たりが大きいものですから、そう簡単にはいかないだろうということなので、立憲の方が果たしてどういう形でそれをまとめていくか、この辺がちょっと見物だと思いますね。 小川キャスター: この3つの中ではどちらが可能性として高いのでしょうか? TBSスペシャルコメンテーター 星さん: 今のところ石破さん、今日もやっぱり連立の拡大にはやや否定的なことを言ってましたので、2番のシナリオで推移する可能性は大きいですね。 小川キャスター: 少数のまま国会へと。いずれにしましても今後、目が離せない状況になってきますね。 TBSスペシャルコメンテーター 星さん: そうですね。ただこういう状況だと政策が進まないんじゃないか、混乱が続くんじゃないかと懸念する人もいるんですけど、これは民意の表れですからね、今回の選挙の結果っていうのは。例えば自民党は今日、石破さんは政策活動費を廃止するっていうような事を言って、これはある意味で、民意を受けて政治が進んだということの表れですので、こういう政治状況をうまく使って、話し合いをオープンにして、重要な政策を次々と片付けていけば政治への信頼も高まってくる。そういう意味では一つのチャンスでもあると思いますね。
藤森キャスター: チャンスにしてほしいですね。 小川キャスター: 本当に一強多弱と言われてきた長く続いてきた構図が崩れたわけですから、ここから本当に国民の声を柱として、知恵を絞る必要がありますね。 ========== <プロフィール> 星浩 さん TBSスペシャルコメンテーター 1955年生まれ 福島県出身 政治記者歴30年
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