【ボートレース】大場恒季がイン屋襲名へ「しばらくはこのスタイル」ピット離れ仕様で存在感アピール
◆ルーキーシリーズ第7戦スカパー!・JLC杯争奪戦(4月4日、ボートレース津・2日目) 大場恒季がピット離れ仕様で今節を盛り上げている。2日目6Rも2号艇ながらインを奪って逃げ切った。2節前の浜名湖で1走目にFを犯し、2走目からの5走はすべて6号艇。「何か一つでも得てから帰ろうと思って、同じ節で走っていた仲道(大輔)君にペラのゲージを教えてもらいました」と気持ちを切り替えて新たな調整に挑戦した。その結果、5走のうち3走で2コース奪取、1走で4コース。枠なりを回避できた4走の成績は2、2、2、6着。上々の成果が伴った。 特殊な調整には弊害がある。「すごく乗りづらいです。でも、乗ってみたら乗れたので。乗りこなせれば、勝手にウィリーしてしまうくらいに出足が良くなります」と大場にとってはメリットの方が大きい。「今節の初日はピット離れだけだったけど、リングをローテーションしてペラを合わせたら、今は出足と行き足が良くて、レース足がいいです」と調整は既に手の内だ。 ボートレース界でコースを一つでも内に奪いにいく、いわゆるイン屋と呼ばれる選手がいる。その代表は西島義則だ。「最初は前づけなんて頭になかったけど、やってみて西島さんとかのすごさが分かりました」と難しさを実感した。 今節が終わると30日間のF休みになる。「色々研究して、しばらくはこのスタイルで行こうと思っています」とこれからも、進入から盛り上げてくれそうな貴重な逸材。3日目は3R1号艇の1回走り。2日目6Rに続く日またぎ連勝をまたしてもイン逃げで決める。(世古 智紀)
報知新聞社