平井理央がチョコレートをプロデュース!同期と会社を立ち上げ、カカオを求めタイへ…罪悪感なく「誰も嫌な思いをしないチョコを作りたい」
「フジテレビアナウンサー時代から、疲れたぁ~と感じたらこっそり食べていたんです」そう語るのは、フリーアナウンサーの平井理央さん。このたび、フジテレビ時代の同期とチョコレートの会社を立ち上げました。 【写真】平井理央がフジテレビの同期とプロデュースしたチョコレート 夜のスポーツニュース番組を担当していたころ、帰宅はいつも深夜2時。日中もスポーツの現場に取材に行くことが多く、疲れた体と心をいつも癒してくれたのがチョコレートでした。 常に持ち歩き、ちょっとつらいなぁと感じたらパクっと口の中に入れる…そんな日々だったそうです。「甘いチョコが口の中で溶けていくと、自分の内面が幸福感で満たされていくような感じがするんです」と笑顔で回想します。
「ギルトフリーなチョコがあったら…」平井理央のつぶやきに同期が反応!
2012年にフジテレビを退社しフリーアナウンサーとなってからは、家事や子育て、仕事に奮闘する毎日。ライフステージが変わってもやはり欠かせないのはチョコレートでした。 好きになったきっかけは子どものころ。家族旅行で訪れたベルギーで、できたてのチョコレートを食べたときの衝撃が忘れらなかったとか。 以来、彼女の人生のかたわらには必ずこの“甘い友人”が寄り添っていたのです。 ただ、いくら好きでも、たくさん食べることには抵抗感も。食べすぎると肌が荒れたり、太ってしまったりするのではと、いつも気になっていました。 もっと罪悪感がない「ギルトフリー」なチョコはないのか…。 そんなことを考えていた2023年1月。コロナも明け、入社以来の友人・錦織まゆさんとの新年会で、彼女もチョコレート好きであることが判明。 「もっと心おきなく食べられるチョコレートがあったらいいよね~!作れないかなぁ」と思いを伝えると、「理央が新しいチャレンジをするなら全力で応援する!」という力強い言葉がかえってきたそうです。 これがきっかけで、同期女子2人は大きな一歩踏み出すことに。
子育て中のママ同士、スッピンでオンライン会議したことも
幸せを誰かに運べるようにと、スペイン語で「天使」という意味の「angeles(アンジェルス)」という会社を立ち上げました。 そこからは怒涛(どとう)の日々。 2人とも子育て真っ最中なので、ひんぱんには会えません。 食事を作り、子どもをお風呂に入れ寝かしつけてから、スッピンの状態でオンラインでうちあわせをすることも多々あったそうです。 「作り手の顔が見えるカカオ豆を使いたい」 まず、こだわったのは、原料のカカオ豆選び。 「チョコレートの製造過程において“誰も嫌(いや)な思いをしない”形でつくりたいんです」 児童労働をさせていないか、適正な価格で取引されているか、当たり前のことをしっかりと守った商品であるか、ということは大前提ですが、それでもやはり自分たちの目で確かめたいと、2人はタイのランパンへ飛びます。 生産者とコミュケーションをとりながら、豆の収穫から発酵、乾燥までを視察。ランパン産のカカオが今回のコンセプトに一番合いそうだと確信し、「この工場と組む!」と取引先を決めました。 次の課題は、罪悪感がないチョコレートにするためにどうしたらいいのか。 この点については予防医学士の坂田武士さんのアドバイスをもらいながら、ハイカカオのチョコレートに腸内環境を整える乳酸菌や、現在人に不足しているビタミンをしっかり入れるというチャレンジをすることに。 なんども試行錯誤を繰り返した結果、リラックス、リフレッシュ、ビューティという3種類のチョコレートが完成。食べておいしいことが一番大事なので、味を決めるのにはかなり苦労したそうですが、結果的には「これまで味わったことのないようなチョコレートができた」と自信を見せます。 実際、どんな味なのか試食させてもらうと…乳酸菌たっぷりの「リラックス」はカカオ70%のダークチョコなので甘さ控えめのスッキリした味わい。「リフレッシュ」は乳酸菌に加えビタミンCが入っているので酸味がしっかり。「ビューティ」は、なかなか配分が決まらず最も苦労したそうですが、結果的にオーツミルクを使いカカオ50%にしたことでマイルドななかにもフルーティな味わい、とどれもおいしく個性が光ります。 10月2日に開かれたお披露目イベントでは、平井さんと坂田さんとのトークセッションも行われ、チョコレートに込めた熱い思いに、多くの来場者が耳を傾けました。 商品名のVIVID CACAO(ビビッド カカオ)には、ひとりひとりが内面から生き生きと輝いてほしいという意味が込められています。タイのまばゆい太陽の光や現地の方々の笑顔、原料のカカオの色がとてもVIVIDだったのもあり、この言葉を選んだそうです。 明確なコンセプトのもと、厳選素材で丁寧に作られたこのチョコレートを通じて、みんながもっと自分を大切にする時間をもってほしいと語る平井理央さんと錦織まゆさん。 知り合って20年。お互いの人生を知り尽くしている友人同士とはいえ、一緒にビジネスをやるとなるとうまくいかないこともあるのでは?と尋ねると…。 「2人でいると夢や理想ばかりを語ってしまうんです。本当はもっとリアリスト(現実的な人)がいた方がいいんですけどね…」と笑顔を見せた平井さん。 似た者同士、立ち止まることなく、ひたすら前を向いてきたから誕生したチョコレートの新しい形。思いが詰まった甘い一片が、たくさんの人に幸せを運んでくれることでしょう。 取材・文=木幡美子(フジテレビ サステナビリティ推進部)
めざましmedia編集部