自殺した中学1年の息子 教師が「ニート」と暴言 教育長らが謝罪 母親は「教師の不適切な対応が幾度もあった」
大阪府泉南市で中学生が自殺した問題。 第三者委員会が「学校や教員への不信感が自殺につながった」などと指摘したことを受け、母親は市などに「家族と向き合ってほしい」と訴えた。 息子の写真を手に、会見に臨んだ松波千栄子さん。 松波千栄子さん: 教師たちの不適切な対応によって生徒のいじめが発生し、その後の対応も悪かったから最悪のケースになってしまったのが問題なので… 泉南市立中学校の1年生だった、息子の翔さん(当時13)を、おととし亡くした。
■同級生や教師からのいじめ被害訴え 自ら命を絶つ
翔さんは、小学3年の頃から、同級生や教師からのいじめ被害を訴え、学校や教育委員会に何度も相談していたが、不登校になり自ら命を絶った。 先月、第三者委員会は、同級生らによるいじめを認定したうえで、教師が翔さんの兄に対し、「ニート」などと暴言を吐いたことが翔さんのいじめにつながり、学校と家族との関係が徐々に悪化したと指摘。
■学校や教員への強い不信や敵意が孤立を深め 自死を決意するに至った
さらに、教育委員会が市外への転校を認めないなど「学校や教員への強い不信や敵意が孤立を深め、自死を決意するに至った」と結論づけたのだ。 この結果を受け、市長と教育長は「生徒との信頼関係を築けなかった」と謝罪し、再発防止策をまとめると話した。 しかし、翔さんの母親は、報告書に記載されていない不適切な対応もあるとして「事実を認め家族と向き合ってほしい」と訴えた。 翔さんの母・千栄子さん: 翔くんをなんで亡くさせてしまったのかは、教師の不適切な対応が幾度もあったことが問題。学校だったり教育委員会が私たちに向き合ってほしい 遺族側は、市教委に対し、話し合いの場を設けるよう求めたいとしている。
関西テレビ