全米オリンピック選考会で『遊戯王』のカードを召喚する“走る決闘者”のパフォーマンスが話題に。世界的選手の脇腹から「ブルーアイズ」、ワッペンから「封印されしエクゾディア」も登場
日本時間6月21日(金)から米国・オレゴン州で開催中の全米オリンピック選考会にて、トレーディングカードゲーム『遊戯王』のカードを召喚する“走る決闘者(デュエリスト)”のパフォーマンスが話題となっている。 カード召喚の瞬間をとらえたアメリカの放送局・NBCは、スポーツ公式Xアカウント(@NBCSports)から「青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)」と「封印されしエクゾディア」召喚の瞬間を映像で伝えている。 今回『遊戯王』ファンの間で話題となっているのは、陸上・男子100mに出場したノア・ライルズ選手のパフォーマンスである。予選に出場したライルズ選手は、スタート前の選手紹介で脇腹から「青眼の白龍」を召喚後、9秒92のタイムで1位通過し喝采を浴びた。 また、準決勝の場ではワッペンのすき間から「封印されしエクゾディア」を召喚。残念ながらパーツは揃えられず特殊勝利は叶わなかったが、9秒80で再び1位通過の“通常勝利”を成し遂げている。 その後、決勝までたどり着いたライルズ選手は自己タイの9秒83で1位の座に就き、男子・100mでは自身初となるパリ五輪への出場権を勝ち取った。 なお、ライルズ選手はハンガリー・ブダペストで開かれた2023年の世界陸上でも、男子100m・200m・4×100mリレーで3冠を達成していた実力者。8月のパリ五輪でも「3冠を目指す」と公言しているようだ。 しかし、『遊戯王』のカードを持ち出さなくても陸上ファンの注目を集められる彼が、なぜカードを召喚したのだろうか。 陸上競技を専門とする海外メディア・CITIUS MAGの報道によると、ライルズ選手は女子・砲丸投げのチェイス・イーリー選手とある種の“賭け”をしていたという。 賭けの条件は、ライルズ選手が「各ラウンドのスタート前に異なる遊戯王カードを召喚」することで、条件を満たした場合は、イーリー選手が日本時間7月1日(月)に実施される女子・砲丸投げの決勝で『NARUTO』へ登場するキャラクター「“ロック・リー”のように、足にウエイトを巻き付けた状態で出場する」という。 競技レギュレーションや決勝でカードを出せなかったライルズ選手の達成状況を鑑みると必ずしも実現するとは限らないが、ふたりのゲーム・マンガ好きによる“賭け”は結果的に普段から陸上を見ていない人にも興味を与えるきっかけとなっているようだ。 映像を見た人の間では「かっこいい」、「どこから出してんの」との反応が寄せられているほか、シリーズ作品のひとつであるテレビアニメ『遊☆戯☆王5D's』のワンシーンから、「ランニングデュエル!アクセラレーション!」とデュエル開始の宣言をする人や「はえーよホセ」とつっこむ人も見られた。 パリ五輪への出場権を勝ち取ったライルズ選手は、日本時間8月3日(土)からの男子100m予選に出場する予定だ。興味があればイーリー選手が出場する7月1日(月)の女子・砲丸投げとあわせてチェックしておくとよいだろう。
電ファミニコゲーマー:ヨシムネ
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