「激似でキャスティングも!?」コミカルからシリアスまで七変化! 中村倫也が出演した漫画実写化作品たち
■主人公の隣に住む謎めいた自由人を好演『凪のお暇』
コナリミサトさん原作の漫画を実写化したドラマ『凪のお暇』(2019年)は、荒々しい社会の波に疲弊して郊外に引っ越した主人公・大島凪が、新生活に奮闘する姿を描いた作品だ。 本作にて、主人公の凪を演じたのは黒木華さん。そのほか、高橋一生さんや市川実日子さんなど実力派俳優たちが名を連ねたことでも話題となった。 中村さんは、凪の隣人・安良城ゴンとして登場する。ゴンは凪の住むアパートに住む隣人で、凪の気になる相手でもある。 優しく来る者拒まずの性格であるゴンは女性たちを振り回してしまうことから、「メンヘラ製造機」などと呼ばれる、クセが強いキャラクターだ。飄々とつかみどころのない“ゴン像”は、中村さんのもつミステリアスな雰囲気にマッチしており、個性的なファッションも相まって作中でも目を引く存在となっていた。 2018年に朝ドラ『半分、青い。』でブレイクを果たした中村さん。どちらの作品でも女性にモテる男性を演じているが、本作でのくわえタバコと気怠い雰囲気に夢中になった人は少なくないだろう。
■キャラが濃い探偵がハマり役だった『美食探偵 明智五郎』
ヒットメーカーである東村アキコさん原作の漫画『美食探偵 明智五郎』を実写化したドラマ(2020年)では、中村さんは主人公の明智五郎を演じた。 タイトル通り、探偵を生業とする明智は超が付くほどの美食家だ。現代にはそぐわない古風なファッションに身を包み、さまざまな事件を解決に導いていく。ジャンル的にはサスペンスだが、ドラマでは全体を通してコメディタッチのため、シリアスな場面との急激な落差も楽しめてファン人気も高い作品である。 クールな明智を演じる中村さんの演技はキャラクターの雰囲気にどハマりしており、ヒロインの小林苺を演じる小芝風花さんとの息の合ったコンビネーションと、小池栄子さんが演じるマリアとの三角関係からも目が離せない。 明智を演じるにあたって中村さんは「明智はあの顔面なのになぜ僕のところに話が来たのかな?」と、インタビューでおどけてみせる場面も。だが、荻野哲弘プロデューサーは、“現場で中村さんと意見を交わしながら創る箇所もあり、その部分の反響も大きく、彼の凄さをあらためて感じている”と、賞賛の言葉を贈っていた。