柳家さん喬さん、落語協会の新会長に…古典落語の名手
落語団体で最大規模の「落語協会」(東京都)の総会と理事会が26日、東京都内で開かれ、新会長に柳家さん喬さん(75)が選任された。これまで10年にわたり会長を務めた柳亭市馬さん(62)は理事も退任した。
さん喬さんは1967年に五代目柳家小さんに入門、古典落語の名手として知られ、弟子に人気者の柳家喬太郎さん(60)らがいる。
また、さん喬さんは市馬さんの兄弟子にあたり、市馬さんの前に会長を務めた柳家小三治さん(2021年死去)、その前の会長だった鈴々舎馬風さん(84)も同門。今回で兄弟弟子から4人続けて会長が選ばれたことになる。
総会と理事会の終了後、取材に応じた新会長のさん喬さんは、「落語協会の過渡期にあたって重要なポイントだと思っています。上から下ろすのではなく、下から吸い上げたものを協会員のみんなと一緒に検討していきたい」と語った。
また、会長を退任した市馬さんは「肩の荷は確かに下りましたが、(ハラスメントなどの)問題は片付いたわけではないので、今後は一会員として支えたい。(落語だけでなく)歌も歌っていきます」と語った。