トキ、本州での初放鳥は春季に 環境省が野生復帰検討会で方針案、候補地は石川・島根
環境省は11月8日、トキの放鳥や繁殖の方針などを話し合うトキ野生復帰検討会をオンラインで開いた。今後行われる本州での初放鳥について、生存率の高い春に実施し、15~20羽程度の放鳥を複数年続ける環境省の方針案が示され、大きな異論は出なかった。実施年は未定。 方針案では、定着するまではトキを仮設ケージから放す「ソフトリリース」を推奨。9月に佐渡市でこの方式で行った第31回放鳥時の天敵対策などの結果を例示した。出席者からは「佐渡にはいないアナグマなどに合わせた対策も必要」といった指摘があった。 本州での放鳥候補地は石川県能登地域と島根県出雲市が選定されている。