若手教師が孤立無援の窮地に…アカデミー賞ノミネート作「ありふれた教室」公開
第96回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされた「The Teacher's Lounge(英題)」が「ありふれた教室」の邦題で5月17日に公開される。 【動画】絶叫から始まる「ありふれた教室」特報 本作の主人公は、仕事熱心で正義感の強い若手教師カーラ。彼女は新たに赴任した中学校で1年生のクラスを受け持ち、同僚や生徒の信頼を獲得しつつあった。そんなある日、校内で相次ぐ盗難事件の犯人として教え子が疑われる。校長たちの強引な調査に反発したカーラは、独自の犯人捜しを開始。するとカーラが職員室に仕掛けた隠し撮りの動画に、ある人物が盗みを働く瞬間が記録される。やがて盗難事件をめぐるカーラや学校側の対応はうわさとなって広まり、保護者からの猛烈な批判、生徒の反乱、同僚教師との対立を招く。こうしてカーラは孤立無援の窮地に陥っていくのだった。 監督を務めたのはドイツの新鋭イルケル・チャタク。教育分野で働くさまざまな人々へのリサーチを行い、自身の子供時代の実体験を織り交ぜて脚本も手がけた。ミヒャエル・ハネケの「白いリボン」や、木村拓哉が出演したドラマ「THE SWARM(ザ・スウォーム)」で知られるレオニー・ベネシュが主人公カーラを演じている。 「ありふれた教室」は東京・新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国で上映。YouTubeでは特報が公開中だ。 (c) if… Productions/ZDF/arte MMXXII