歓声に沸いた「ノエビアスタジアム神戸」。関西Jリーグ・ホームで唯一W杯PV実施/兵庫
ブラジルで開催中のサッカーワールドカップ(W杯)。15日に行われた日本とコートジボワールの試合では、神戸市兵庫区にあるヴィッセル神戸のホームグラウンド「ノエビアスタジアム神戸」で関西のJリーグ・ホームグラウンドで唯一「パブリックビューイング(PV)」が実施され、「サムライブルー」のユニホームに身を包んだ約1万2千人の観客が声援を送った。 W杯コートジボワール戦 サポーター歓喜のち悲鳴、ため息 日産スタジアムでPV 「ファンが集まれる時間にうまくキックオフとなってくれた」と主管の神戸ウィングスタジアム株式会社。事前の申し込みには1万3千8百通の往復はがきが届いた。同日午前8時に開場するや、バックスタンドはあっという間に9千人のファンで埋まり、午前10時のキックオフの際には北と南のスタンドも開放する形で、スタンドは青一色に染まった。
「発表は当初から1万2千人と決めていたので、そのまま発表したが実際は1万5千人ぐらい来られていたのでは」と主管側。試合は1-2で日本が敗れる結果となったが、前半の本田圭佑選手の先制ゴールや、後半のヴィッセル神戸でプレーした大久保嘉人選手が途中出場しピッチに入ったシーンなどでは場内に大歓声が巻き起こった。 日本におけるサッカー発祥の地、に関しては諸説があるが、そのなかのひとつでもある神戸市では『発祥の地』を再認識しようという動きがある。今回、「ノエビアスタジアム神戸」が大規模になると複雑化するパブリックビューイングに関するFIFAの規定をクリアして開催にたどり着けたのも、その流れの中で主催者となった神戸市の尽力も大きかったようだ。なお今W杯残り試合、同競技場でのPVの予定はない。 (谷川しゅんき/関西ライター名鑑)