21歳新人の先行を捲った58歳競輪選手・小林宏年 同期現役は格上の大竹慎吾だけ「アイツの背中を見ながら最後まで頑張りたい」
西武園競輪場のミッドナイト競輪「オッズパーク杯(F2)」は8日に初日を開催。2Rのチャレンジ予選で3着に入った小林宏年(58歳・静岡=55期)に話を聞いた。 たしかに前の中岡海も全然踏んでいなかったが、『58歳』『67点』のベテランが『21歳』『75点』の新人を捲ってしまったのだからビックリ(ゴールは中岡が差し返して1着)。レース後の小林はやりきった感全開という感じで、「あれで押し切れないんだから脚がない。今回は調子悪いね」と本心とは真逆のコメントで笑いを誘った。 「周りの同期がみんな辞めちゃって、現役で残っているのは自分と大竹慎吾(58歳・大分)の2人だけ。2人しかいない同期が今回こうやって同じ開催にいるんだから、これも何かの縁というか、頑張る力になったのかな。ちなみに高校3年のときの群馬国体の1000メートルは大竹慎吾の優勝で自分が準優勝。3位が鈴木誠(千葉・引退)だった。大竹は2班で上のステージにいるから追い付くのは無理っぽいけど、アイツの背中を見ながら自分も最後まで頑張ろうと思います」(アオケイ・長谷川記者)