ベランダから飛び降りて車椅子生活に…増加する子どもの自殺をどう防ぐ?フリースクールが大切にしているのは「まず子どもたちを笑顔に」
自殺未遂の体験を本に "生きづらさ"抱える人に言葉を届ける
16歳の時に、飛び降り自殺を図ってしまったというベストセラー作家の豆塚エリさんは、自らの体験を元にした本『しにたい気持ちが消えるまで』を出版しました。 (作家・豆塚エリさん) 「勉強もうまくいってなかったり、人間関係が元々得意ではないというのもあった。本当にふとした時に、もういなくなってしまいたい、死にたいという思いが、寄せては返す波のようにずっと心の中にあったという感じ」 成績が悪くなるにつれ、母親との関係も悪化。学校でも家庭でも居場所を失い、自宅のベランダから飛び降りてしまったと言います。 命はとりとめたものの、豆塚さんは首の神経を損傷。胸から下が動かなくなり、31歳となった今も車椅子生活が続いています。 (作家・豆塚エリさん) 「心は死にたがっていたけど、体は生きたがっていたし、死ぬことが怖かった」 身体に障害を負ったことで、気付いたこともあるといいます。 (作家・豆塚エリさん) 「今まで人を頼ることができなかったが、看護師さんや介護士さんとのふれあいの中で『ありがとう』と伝えたら、すごくうれしそうにしてくれた。そこで初めて『頼っていいんだ』と思えた」 現在は詩人として作家活動を続けながら、 "生きづらさ"を抱える人への講演活動を全国各地で行っています。 (作家・豆塚エリさん) 「自分が生きづらいのは、『自分が悪いんだ』とずっと思っていた。そういった居場所というのが、子どもには本当に少ない。自分の至らないところを、欠点を認めて上手に人に頼ることこそ、本当の自立だと今では思っていますが、なかなか難しいですね」 CBCテレビ「チャント!」2024年9月17日放送より
CBCテレビ