「ロアリング・キティ」、ゲームストップのコールのポジション解消か
(ブルームバーグ): ネット上で 「ロアリング・キティ 」として知られるミーム株投資家のキース・ギル氏は、米ゲームストップ株のオプションのポジションを全て手じまった一方で、普通株の保有を増やしたとみられている。
13日にギル氏のレディットのアカウントのスクリーンショットを見ると、同氏のポートフォリオには来週満期を迎える12万枚の行使価格20ドルのコールオプション(買う権利)はもはや含まれていない。その代わりに、900万株余りの普通株のポジションが示されていた。これは今週始め時点の500万株を上回る。
スクリーンショットでは、現金ポジションが630万ドル(約9億9000万円)と、10日時点の3000万ドル近くから減少しているように見える。これはギル氏が現金の一部を使って普通株の保有を増やした可能性を示唆している。
13日の米株式市場でゲームストップ株は14%高の29.12ドルで引けた。行使価格20ドルのコールオプションは6-9.80ドルのレンジで推移。ギル氏が購入したとされる平均価格の5.6754ドルを上回っている。
パイパー・サンドラーのオプション責任者ダニー・カーシュ氏は「同氏は8万枚のコールを売り、4万枚を行使したようだ」と指摘。「レディットで拡散されているスクリーンショットに基づくと、同氏は現在900万株をロングしていることになる」と述べた。
ゲームストップは13日に株主総会を開く予定だったが、ライブストリーミングの技術的な問題のため延期された。
オプションの満期が近づく中、ウォール街はギル氏がオプションを行使して同社株を受け取るのか、それとも単にポジションを解消するのかどうかに注目していた。
ギル氏の謎めいたX(旧ツイッター)への投稿や、同氏のレディットでのポートフォリオ公開を受け、投資家はここ4週間にわたってゲームストップ株に殺到している。
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原題:‘Roaring Kitty’ Appears to Have Exited GameStop Call Options(抜粋)
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Carly Wanna, Bailey Lipschultz