17歳の高校生ラッパー・edhiii boiの野望「いろんな人に勇気を与えたい」
「おともだち」がTikTok総再生数8億回を超えるなどバイラルヒットを記録し、若い世代を中心に注目を集める17歳の現役高校生ラッパーのedhiii boi(エディボーイ)。 【動画】TikTok総再生数が驚異の8億回を越えを記録した「おともだち」 2021年、14歳でSKY-HIが主宰するマネジメント/レーベル「BMSG」のアーティスト契約をつかみ取った彼は、今、どんな野望を抱いているのか。 4月10日に2ndアルバム『満身創意DX』がリリースされたことをきっかけに、音楽との出会いや創作の源、「音楽がどんどん遠のいていっている感覚がある」という現在の心境についてなど、さまざまな話題について話してもらった。
「やっとここまで来られた」という実感
2022年1月に「NO」でソロデビューを果たしたedhiii boi。翌年3月には1stアルバム『edhiii boi is here』をリリースするなどアクティブな活動を展開し、2ndアルバム『満身創意DX』にも収録されている「おともだち」が、若者世代を中心に大きな話題となっている。今の状況を彼はどのように捉えているのだろうか。 * ──本格的なデビューから早くも2年が経ち、目まぐるしく変化する日々を過ごされているのではないかと思います。現在の心境はいかがですか? edhiii boi うれしいことに「おともだち」が話題になったことをきっかけに、テレビ出演をはじめとする多くのお仕事をいただけることになりました。でも、驚くほど過密なスケジュールを過ごしていくことになって……。うれしい反面、制作とメディア出演のお仕事を両立させるのは大変ですし、僕の場合は学業もある。今はとにかく冷静に、目の前の一つひとつのお仕事に丁寧に向き合っていこうという気持ちでいます。 ──今のような状況になることは想定していなかったですか? edhiii boi まったく想定していませんでした。「おともだち」はすごく個人的な楽曲でもあるので、これが同世代の方々に肯定的に受け止めてもらえている事実がうれしいですね。これまでもオーディエンスの方からのコメントやメッセージには目を通してきましたが、ここまで反応を体感することはありませんでした。『沼にハマってきいてみた』(NHK)に出演した際、番組が密着したファンの方の姿を見て、かつて僕が音楽に救われたように、今の僕の音楽に救われている人がいるのだとわかりました。誰かが日々を過ごしていく上での活力になることができるのなら、こんなにうれしいことはないです。 ──デビューから2年で、早くもその実感に結びついてきたんですね。 edhiii boi こうして僕のことを知ってくださる方や音楽を聴いてくださる方が一気に増えたことに関して、まわりの方々からも「すごい勢いだね」と言われます。でも僕は幼いころに音楽と出会い、そこからずっと続けてきた自負があります。キャリア的には10数年やっているので、まだ17歳とはいえ、「やっとここまで来られた」という実感のほうが強くあるんです。