名スカウトが2戦3発の広陵・中村捕手を「古田敦也よりスケール大きい」
高校出のキャッチャーは一人前になるまで時間がかかるといわれている。プロで必要なスキルを身につけるための時間と、140試合を超えるペナントレースを乗り切る体力を作るための時間である。 そのため、近年では、高校出でプロ入りして名捕手と呼ばれた選手は、元ソフトバンク、阪神、シアトルマリナーズでプレーした城島健司、兼任監督までやった元横浜、中日の谷繁元信氏くらいしかいない。 だが、片岡氏は、「中村はキャッチャーとしての技術を持っているので、即戦力に近いのではないか。1軍に出てくるようになるまで、そう時間はかからないと思う」と、中村を評価している。 「どこのチームも喉から手が出るほど欲しいのがキャッチャーだ。ベテランの石原に頼っている地元の広島や、同じく広陵出身の小林が伸び悩んでいる巨人、炭谷、嶋らベテランからの世代交代を進めたい西武、楽天なんかもそうだろう。1位で重複する可能性も出てくるんじゃないか」というのが片岡氏の見立て。 広陵は19日にベスト8進出をかけて福島の聖光学院と対戦する。初戦を完封した好投手斉藤と中村の対決に注目だ。