僚馬サトノエピック（左）と併せ馬を決行したシックスペンス（撮影・園田高夫）

　「日本ダービー・Ｇ１」(２６日、東京) 　悲願成就へ、期待が高まる。数々のＧ１を制してきた国枝師にとってダービー制覇はどうしてもかなえたい夢。今年、それを託すシックスペンス、サトノエピックの２頭が１６日、美浦Ｗで併せ馬を展開した。 　シックスペンスがサトノエピックを３馬身ほど追い掛け、直線で内に入ると持ったままで鋭く詰め寄り、６Ｆ８１秒０－３５秒０－１１秒３で併入。国枝師は「しまいはスッと伸びていた」としながら不満も漏らす。「直線でエピックから逃げるそぶりを見せたのが何だろうな…。ジョッキー（川田）には来週、チェックしてもらう」と準備に隙はない。 　無傷の３連勝でスプリングＳを勝ったが、無理をせず皐月賞はパス。この大一番に狙いを定めてきた。国枝師は「確実にダービーを獲るために皐月賞を使わずにきた。左回りの２４００メートルは走りやすい舞台。（馬体が）スラッとしてきて距離（が延びて）も大丈夫」と自信を示す。ジャスティンミラノと同じキズナ産駒。打倒皐月賞馬へ、名門厩舎の逸材が万全の態勢を敷きつつある。