「ふげん」燃料搬出27年度開始 4年遅れ、輸送容器の設計変更
文部科学省は22日、日本原子力研究開発機構の新型転換炉「ふげん」(福井県敦賀市)の使用済み燃料を再処理のためフランスへ搬出を始める時期を計画から4年遅らせ、2027年度にすると明らかにした。ふげんは廃炉作業中で、搬出開始を23年度中としていたが、輸送容器の設計変更が必要になり遅れる見通しになっていた。 文科省によると、26年夏ごろとしていた搬出完了時期は5年遅れ、31年度の見込み。フランス規制当局の許認可に時間を要するとして、搬出期間が計画より1年以上延びる。廃炉完了を40年度とする計画全体には影響しないとしている。 文科省の担当者が22日、敦賀市役所で市長に報告した。