子どもの暴力・いじめ・不登校 いずれも増加 香川
KSB瀬戸内海放送
香川県教育委員会は31日、2023年度の学校での暴力やいじめなどに関する調査結果を発表しました。
【暴力】 暴力行為の発生件数は、小学校462件、中学校309件、高校60件といずれも前年度より増えました。小学校では、教師に対する暴力行為が87件と前年度の倍近くに増えています。高校では、教師や生徒以外への暴力行為が12件と急増しています。県教委では、感情のコントロールがうまくできず、ささいなことで暴力に至ってしまうケースが増加しているとしています。 【いじめ】 いじめの認知件数は、小学校2957件、中学校1539件、高校144件といずれも前年度より増えています。県教委では、積極的な認知に対する理解が広がっていることが要因として考えられるとしており、学校だけで対応が難しい場合、元警察官、検察官などからなるスクールサポートチームを派遣しています。 いじめ発見のきっかけは、教職員などが発見した割合が38.4%と全国平均(62.5%)を下回っているのに対し、学校関係者以外からの情報で発見した割合が61.6%と全国平均(37.5%)を上回っています。本人からの訴え(23.1%)、保護者からの訴え(27.1%)、児童生徒の情報(8.6%)などが多く、県教委では周りの生徒も決してそのままにしない雰囲気が醸成されているとしています。 【不登校】 年間30日以上欠席した児童・生徒のうち「不登校」の数は、小学生767人、中学生1438人、高校566人といずれも前年度より増えています。県教委では、2021年度から不登校対策コーディネーターがフリースクールなどを訪問するなどして、学校と民間が一体となった支援を行っているとしています。
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