【RIZIN】ベイノア、ファンの“辛辣コメント”も力に「気合いで勝つ」強豪ケースに挑む
6月9日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館にて開催される『RIZIN.47』の直前インタビューが、7日(金)に都内にて行われ、[RIZIN MMAルール:5分 3R(71.0kg)]に出場する、“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)とジョニー・ケース(アメリカ/MMA LAB)が、それぞれ意気込みを語った。 今年4月29日の井上雄策戦では、勝利したものの消極的な試合からブーイングを浴びてしまったベイノア。それから1か月余りで、強敵ケースと対戦することとなった。 【動画】ベイノア決意のバンジージャンプ!「負ける勇気を持って勝ちに行け」 ベイノアは、ケース戦に向けて「気合いで勝とうと。今回のテーマに沿った勝ちに向けての動きを15分間、フィニッシュがあるかもしれないけど、ずっと貫く自信はあります。特にフィニッシュしに行くことに重点を置いて準備してきたので、やってやろう」と気合十分。 ファンからは「もうRIZINから消えろ、この世から消えろ」などと、辛辣な言葉を貰ったが、「凄いモチベーションは高いです。自分の培ってきたものは空手から。トーナメント1日に何試合もやったり、そういう経験が今の自分を作っているのである意味、原点回帰です。危険な相手とやることは、非常にモチベーションになっている」と批判も力に変えて、戦いのリングへ上がる。 ケースは長年、RIZINライト級トップ選手として戦ってきた強豪。アグレッシブファイトも特徴で、ベイノアにとっては危険な相手だ。「言わずと知れた、THE MMAコンプリートファイター。負ける勇気を持って、勝ちに行きます」と印象を語りつつ、RIZIN CEO榊原信行氏の著書のタイトルにもなっている『負ける勇気を持って、勝ちに行く』を見せつける構えだ。 続けて「自分が不利になる、ギリギリ負けになってしまうかもしれないというシチュエーションもしています。僕は自分の勝ち筋も見えていますし、やられるパターンも見えている。ただ、それをやられないようにする」と厳しい戦いになった際のシミュレーションも、念入りに準備してきたとした。 対するケースは、ヒザの怪我からの復帰戦で日本へ帰ってくる。「ここにいることが嬉しくて、喜びをかみしめている。GPを終えてから、辛い試練の数年間でした。戻ってきてなかなか勝てず、コロナになって、勝ってこれからと思ったら、ヒザを怪我してしまって。復帰できることは幸せだなと思っていますし、自分の場所はここなんだなと思っています」とコメント。 16年より調子の悪かった膝を手術したことで、現在は完全に回復。以前より、強くなった実感があるとした上で、ベイノアとの対戦へ「前回の試合は、ファイトというものではなかったけど、それでも彼には武器がありますし、危険なファイター。ただ、自分の方がトータルファイターだと思っていますし、その点を活かして、フィニッシュします」と完全決着宣言していた。 続けて「自分は自分のやることをやり切ります。ベイノア選手も彼なりに試合を終わらせに来ると思いますが、自分がやりたいことをどうやるのか、最終的に自分の手が上がることしか考えていない」と勝利への熱意を燃やしていた。 <選手データ> ベイノアは22年大晦日に宇佐美正パトリックに秒殺KO負けした後、元UFC絶対王者ハビブ・ヌルマゴメドフらを擁するアメリカン・キックボクシング・アカデミー(AKA)で修行。約1年間単身渡米し、期待された状態で先月の『RIZIN.46』で井上雄策と対戦。判定勝利したが、消極的な試合内容にブーイングを浴びる結果となってしまった。 ケースは、22年4月にタイトルマッチで王者ホベルト・サトシ・ソウザにも挑戦しているRIZINライト級のトップファイター。同年7月に武田光司にも敗れ、連敗となったが大晦日は大尊伸光にTKO勝利して再起。およそ1年半ぶりの試合となる。