筋肉女子レスラー・飯田沙耶 大ケガを乗り越えて知ったプロレスと筋トレのつなげ方【飯田沙耶(後編)】
実際に闘う動きを意識することで、より効率いいトレーニングができるようになった。たとえジムや道場で練習できないときでも、巡業中の会場にチューブを持参。リングの鉄柱にかけてケーブルマシンの代用とし、自重のトレーニングも行なっている。 もちろん、食事にも気を使う。巡業の際には食事が偏りがちだが、彼女は鶏の胸肉とおにぎりでエネルギーを補給し、試合に臨むという。では最後に、これから筋トレを始めてみようという人に対してのアドバイスを聞いてみた。 「ガムシャラにひとりでやるのもいいんですけど、教わることが大事なのかなとは思います。ひとりだとやり方やどこに効いているのかわからなかったりもするので、やっぱり最初は誰かに教えてもらうのが一番だと思いますね。たとえば腕立て伏せならただ回数をやるのではなく、どこに効かせているのか、効いているのかを意識して、脳みそと筋肉を連動させてやるのが効果的じゃないですかね」 筋肉を大きくするためのトレーニングから、試合を意識した筋トレへ。それはまた、プロレスラー飯田沙耶の個性にもつながった。これからも、マッチョゴリさんはマッチョゴリさんらしく、彼女の決めゼリフ「この筋肉とともに!」闘っていく。
取材・文/新井宏