カワセミもやって来た! テレビ東京が「池の水ぜんぶぬいてみた」理由とは
「ここの池もお願いしたい」という要望も
1月の放映当初は単発の2時間番組のはずでしたが、好評につき第2弾、第3弾とほぼ2か月に1回のペースで作られ続け、9月の番組で第4弾となりました。「番組を制作していると、いつも新しい発見があります。水を抜くまで何が出てくるかまったく予想できないんですね。その感覚を視聴者と共有しているという点が魅力なのかもしれません」。 ロケを行っていると地元の人が集まってきて、なかには「昔はきれいな池だった」などと思い出話を語る人もいるそうです。「それなのになぜ今は汚れているのかなど、ロケに集まる人の話を聞くたびに、いろいろと考えさせられます」と伊藤さん。池の歴史を調べるなど、地元の人との会話をもとに番組をさらに充実させるケースもあるそうです。 局には、「ここの池もお願いしたい」といった要望が100件超寄せられています。「最近は、困った人を助ける構図のテレビ番組を見かけなくなった中、こういう番組が1つくらいあってもいいなと思います。今後も、社会派に軸足を置きつつも、楽しんで見られるお茶の間のバラエティとしてやっていきたいですね」。 すでに第5弾の番組の制作にとりかかっており、年内に放映の予定だそうです。 (取材・文:具志堅浩二)