「ダメな完璧主義者」になっていることを示す3つのサイン
自分に高い基準を課すのは、すばらしいことです。でも、やりすぎると、「基準が高いこと」が持つメリットがデメリットに転じてしまいます。 あるレベルを超えてしまうと、周囲がかけてくる言葉も、「基準が高いんですね」から「(やりすぎなまでの)完璧主義者なんですね」に変わります。 では、自分がこうした一線を超えているかどうか、どうしたらわかるのでしょうか? また、完璧主義の領域にうっかり足を踏み入れてしまった場合、どうやって戻ってきたら良いのでしょうか? 以下では、自分が完璧主義者になっているかも? と思った時にチェックしておきたい3つの兆候について説明しましょう。
1. ToDoリストが長くなりすぎている
完璧主義が問題とされる理由の1つに、「機会費用」という考え方があります。 機会費用とは、何かにリソースを費やすと、そのリソースをほかに使う可能性は失われるという概念です。 たとえば、オーディオ機器を買う場合、「予想外の家の修理」や食品、新しい服など、必要になるかもしれないほかのサービスや物については、出費をまかなうことができなくなるかもしれません。 同じように、あるプロジェクトに時間を割けば、託されているほかの業務(あるいは、家に帰ってくつろぐこと)に、その時間を使うことはできません。 特定のプロジェクトに取り組んでいる間、ほかの「やるべきこと」はToDoリストに追加されていきます。このリストを、管理できるサイズに収めておくのはなかなか大変です。 手もとのToDoリストの項目が、自分がタスクをこなすスピード以上のペースで増えているのなら、考えられる原因は2つあります。 1つは、やるべきタスクが多すぎるケースです。この場合は、頼まれたタスクを見直して、ほかの人からの要求が、無理のない範囲に収まっているかチェックするべきです。 もう1つ、頼まれている内容に無理はないという場合は、取り組んでいるプロジェクトに時間をかけすぎているということになります。その場合、自分が手がけているプロジェクトのすべてに関して、質の高いアウトプットを出せるようがんばるよりも、最低限許容できる質のレベルを見極める必要があるでしょう。 以前の記事でも触れましたが、これは、努力と成果の関係の中で、適切に折り合いをつけられる点を見つける、ということにつながります。