BTS所属の韓国企業、経営陣が内紛 「ドラマのような謀略」
世界的な人気音楽グループ「BTS」が所属する韓国の大手芸能事務所「HYBE」は、子会社「ADOR」の幹部らが独立を画策したとして、内部監査に着手した。聯合ニュースなど韓国メディアが22日、一斉に報じた。ADORには日本や米国でも人気の女性グループ「NewJeans」が所属している。突然の経営陣らの対立に株価が急落する事態になっている。 【写真特集】BTSのジンさん 頭を丸刈りに 韓国メディアによると、ADORの幹部らは経営権を得るために対外秘の契約書を流出させたり、HYBEが保有しているADORの株を売却させようとしたりした疑いがあるという。HYBEはADORの代表で有名プロデューサーのミン・ヒジン氏の解任手続きを行っているという。 NewJeansの生みの親として知られるミン氏は、HYBEがNewJeansのコンセプトなどを盗用して別のグループを作ったと主張している。この問題をHYBE側に提起する中で監査が始まったとし、独立計画はなく監査はHYBE側の「ドラマのような謀略」と反発している。 問題発覚を受け、22日のHYBEの株価は前日比7・81%安で取引を終えた。時価総額で約7500億ウォン(約840億円)下落した。 ミン氏は最大手韓国プロダクションの「SMエンターテインメント」で「少女時代」や「SHINee(シャイニー)」のディレクションなどを務め、2021年にADORを設立。NewJeansは絶大な人気を集め、米ビルボードのメインアルバムチャートでも1位を獲得した。【ソウル日下部元美】