フロスト*、CD2枚組の壮大なコンセプト・アルバム『ライフ・イン・ザ・ワイヤーズ』を発表
英国のプログレッシヴ・ロック・バンド、フロスト*(FROST*)が3年ぶりのニュー・アルバム『ライフ・イン・ザ・ワイヤーズ』を10月18日(金)に発表します。CDでは2枚組となる壮大で野心的なこのコンセプト・アルバムから、先行シングル「ライフ・イン・ザ・ワイヤーズ、パート1」が公開されています。 クレイグ・ブランデル(ds)がバンドに復帰。ジェム・ゴドフリー(key, g, vo)、ネイサン・キング(b, vo)、ジョン・ミッチェル(g, vo)との往年のラインナップに戻ったバンドが制作した新作は、前作『デイ・アンド・エイジ』のエンディングから始まります。ゴドフリーは「新作の1曲目は、前作の最後の曲〈リピート・トゥ・フェイド〉の終わりから始まる。静電気が起こって、“Can you hear me?”という声が聞こえるところだ。『デイ・アンド・エイジ』を作ったときに、将来ちょっとしたフックに使えそうなものとしてあれを入れたのを憶えている。『デイ・アンド・エイジ』に登場するキャラクターがどこかに上陸して、自分の声を聞いてもらおうとしているんだ。彼は何を言いたいのか? 誰か彼の声が聞こえる者はいるのか?『デイ・アンド・エイジ』はそのキャラクターが生きている世界をセットアップするような感じで、『ライフ・イン・ザ・ワイヤーズ』は彼のストーリーを伝えているんだ」と語っています。 アルバムのストーリーは主人公のナイオを中心に展開します。AIが牛耳る世界で、目標も持たず、意味のない将来に向かっている彼は、母親からかつて譲り受けた大昔のAMラジオで年老いたDJが話しているのを耳にし、信号の出どころを突き止めて「ライヴワイヤー」を見つけ、もっといい未来が待っているか見てみようと決めます。しかし、「オール・シーイング・アイ」(全能の目)はこの自主的な思考に賭けようとする考えに感心せず、反撃に。やがてナイオは、自分がライヴワイヤーの居場所を突き止め、自分の自由を見いだそうとする中、憤慨した暴徒たちに国じゅうで身を追われていることに気づきます。 また、ゴドフリーは「まともなプログレ・バンドだったら絶対に2枚組アルバムを作るべきだ。そうだろう? 僕たちも今までずっと、作ってみたいというアイデアがあった。それで昨年の夏じっくり考えて、よし、思い切ってしっかり取り組んでみよう。やってみよう、と考えたんだ」と新作が念願のCD2枚組になったことついてコメントしています。 Photo by Will Ireland