「全国的にも珍しい」? 週休二日のスキー場 かさむ電気代、燃料費…赤字脱却、サービス向上へ
木曽郡木曽町の開田高原マイアスキー場は今季、年末年始と祝日を除く毎週火、水曜日を初めて定休日とする。電気代や燃料費の高騰が続く中、利用客が少ない平日の営業を休むことで経費を節減。従業員の休日を確保しつつ、サービス向上を目指す。索道事業者でつくる北陸信越山岳観光索道協会(新潟市)は「全国的にも珍しい取り組みではないか」としている。 【写真】今季の安全祈願祭の様子とゲレンデの状態
同スキー場を運営する精密部品加工などの豊実精工(岐阜県富加町)によると、昨季の利用客は約1万5千人。平日は1日の利用客数が50人を下回る日もあり、1日当たり50万~80万円の赤字だった。
定休日の設定で、リフトのシーズン券の売り上げが伸びないなどの影響は出ているが、ゲレンデ中腹のカフェを改装するなどサービス向上に努めるとしている。
今季は12月16日にグランドオープンを予定。今季新たに導入した人工降雪機20台を使ってゲレンデ整備を進めており、最短で同2日にプレオープンを目指す。
今月27日、同社は同スキー場で安全祈願祭を開催。今泉由紀雄社長は取材に、「一度来てもらうことで(御嶽山などを望む)景観や雪質の良さなどの魅力に気づいてもらいたい」と話していた。