松雪泰子“夏”の冷やかな視線にゾクッ…福原遥“密子”への態度急変に視聴者「嘘だと言って」<マル秘の密子さん>
福原遥が主演するドラマ「マル秘の密子さん」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系/Hulu・TVerにて配信)の第8話が9月14日に放送された。夏(松雪泰子)が社長になったことで、本当に知りたいことに近づけると思っていた密子(福原)。しかし、視聴者も驚きの展開が待っていた。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】遥人(上杉柊平)を疑うも違う面も知る密子(福原遥) ■謎多き主人公による、謎多きドラマ 本作の主人公・本宮密子(福原)は、ファッションだけでなくメーク、メンタルにいたるまで、ありとあらゆることをサポートし、どんな手を使っても依頼者を必ず成功させるトータルコーディネーター。彼女が次の相手に選んだのは、不運続きのシングルマザー・今井夏(松雪泰子)だ。 2人がタッグを組んで目指すのは、“女社長”への大変身劇。密子は天使か悪魔か、物語は魅惑のサクセスストーリーか怒涛のサスペンスドラマか、全ては“マル秘”のドラマとなっている。 ■姉の死の真相解明を願う密子 密子の思い通り、九条開発の社長に夏が就任。亡き前社長・謙一(神保悟志)の願いでもあった100周年記念プロジェクトの成功を誓う夏に、密子は「もう一つ大事なこと」として自身の姉が亡くなった火災事故の社内調査チームの立ち上げと警察への再捜査を求めた。夏は「全面的に協力しますので」と返した。 その直後、大事な姉の日記が盗まれ、探してもどこにも見つからないままアトリエに戻ると、日記が無残に破り捨てられている光景が広がっていた。 密子は、日記が入っていたバッグがあった部屋に出入りしていて、火災現場での目撃証言もある遥人(上杉柊平)を追及しようとするが、夏は自分が話をすると申し出る。 返事を待つ密子だったが、驚きのことを知る。遥人が夏のプロジェクトチームに加わったというのだ。会議室に乗り込む密子だったが、「遥斗さんの経験が必要ですから」という夏に追い出されてしまった。 遥人から話が聞けないのであれば、別の人から。密子は留置場にいる九条開発秘書室長だった坂東(黒羽麻璃央)に会いに行く。坂東は、謙一のプロジェクトの対抗となるリゾート計画を考えていた小宮山議員が遥人をそそのかしたのではないかと言う。だが、それはあくまで憶測で、「大事なのは、あの火災事故で一番得をしたのは誰なのか?ということです」と意味深な言葉を放った。 ■松雪泰子の真骨頂、真相を隠した冷たい演技が光る プロジェクトで忙しいことを理由に火災事故についての調査が行われず、焦る密子は「これでは何のためにあなたを社長にしたのか」と夏に言ってしまう。すると夏は、交換条件としてプロジェクトの手伝いを提案した。 そんな中、遥人が小宮山議員と会うと知り、密子も現場に駆け付ける。すると、そこで遥人は小宮山が雇ったチンピラたちに袋だたきにされていた。密子に助けられた遥人は、火事が小宮山から持ち掛けられたが中止するように言ったこと、でも不安で現場に行ったときに目撃されたこと、また日記を盗んだのはチンピラたちではないことを話した。 遥人は小宮山との関係を断ち切り、九条開発をクリーンな会社にして退職しようと考えられていたが夏に引き止められていた。その理由はプロジェクトのためだけでなく、密子が問題に巻き込まれないようにするためでもあった。 夏の本当の気持ちが分かって安堵する密子だったが、事態は急転する。謙一が業者に修復を依頼していた火災現場の監視カメラの映像が入ったSDカードを、夏が「何も映ってなかった」と捨ててしまった。しかし、社内で回収されたゴミをあさって見つけた密子が確認すると、夏が助けを求める姉に背を向け、謙一を救い出す場面が映っていた。 夏は地元の情報に精通する介護センターで働いていたことから、倒れている1人が九条開発の社長であることに気付いた可能性がある。状況的に1人しか救えないとき、選んだのは社長の命だったのか。密子の脳裏に坂東の「一番得をしたのは誰なのか」という言葉が蘇った。 夏を問い詰める密子だったが、逆に不法侵入者だと通報されてしまう。そのとき、夏が密子のことを差す呼称は「密子さん」から「本宮さん」に変わっていた。 急展開に視聴者から「夏さん嘘だと言って」「まさか密子さんVS夏さんになるとはなあ」「まさかの夏さんの裏切り?」と驚きの声が続々。「夏さん、冷酷過ぎて、、、」ともあったように、夏の表情、視線はあまりにも冷たかった。だが、「ミスリードかも」と期待する声もあるように、冷たさの裏を予想したくなるような演じる松雪泰子のうまさが光った。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部