2024年、ロールス・ロイスの至高のビスポークを振り返る…カスタマーと「会話」することから生まれたクラフツマンの高い技術力を見てみよう
特別なローズから着想を得た「カリナン インスパイアード バイ ローズ」
グッドウッドにあるロールス・ロイス本社の中庭で特別に栽培されたファントム・ローズから着想を得て製作された。ビスポークチームのデザイナーは様式化されたバラのモチーフを制作し、フロントとリアのヘッドレストに刺繍で反映している。
黄金が随所に光る「ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー」
映画『007/ゴールドフィンガー』の公開60周年を記念して、「ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー」を製作した。インスピレーションの源となったのは、同作品の悪役、オーリック・ゴールドフィンガーが所有する1937年製の「ファントムIII セダンカ・デ・ヴィル」だ。 オーリック・ゴールドフィンガーが使用した黄金のパターや、フロントシートの間のセンターコンソールに用意された「スピードフォーム」(車体デザインを示すミニチュアの型)など、映画の重要なシーンにちなんだ独創的な装飾が施されている。フロント・フェイシアの全幅にわたるギャラリーに配されたビスポークのアートワークは、手描きでフルカ峠の等高線地図を精密かつ芸術的に表現している。
世界に1台の幻想的な「スペクター ルナフレア」
米国の顧客のために製作された「スペクター ルナフレア」は、月の光が巻雲の氷の粒子に反射して生じる月暈(げつうん/つきがさ)から着想を得たボディカラーを採用し、オーダーメイドのホログラム塗装によって、幽玄な虹色の輪が現れる仕上がりになっている。 この月暈を再現するのに1年以上かけて開発が行われ、最終的には、特別配合の真珠光沢のコーティングを含む7層のラッカー塗装を施し、フレーク状のフッ化マグネシウムとアルミニウムを注入することにより完成した。ほの暗い環境では深いメタリック効果を演出し、明るい日光の下では虹色の万華鏡のような輝きを放つ。
創業120周年を記念した「ゴースト エクステンデッド シリーズII ザ エンカウンター」
この優美なモデルは、ロールス・ロイスの創業120周年を記念して製作された。チャールズ・スチュアート・ロールズとヘンリー・ロイスのイニシャルがそれぞれヘッドレストとCピラーに刻まれ、コーチラインには同社の歴史的な日付が施される。 インテリアは竹から作ったレーヨン生地「デュアリティ・ツイル」で仕上げられ、「デュアリティ」のグラフィックが刺繍されている。
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