【函館記念】外差し馬場歓迎のマイネルクリソーラを推奨 近走充実のデビットバローズもチャンスあり
外差し馬場で期待のマイネルクリソーラ
マイネルクリソーラは昨年の函館2勝クラス・洞爺湖特別を勝利。その後、札幌で3勝クラス・WASJ第2戦を勝利したように洋芝に高い適性を示す馬。その後さらに力をつけて、リステッドのアンドロメダSで2着と好走した。 このレースでは、2番枠からまずまずのスタートで、促しながらコントロールし、コーナーワークで3列目の最内を確保。道中も好位の最内で進めていたが徐々に位置が下がって3角では先頭から離された中団の最内。3~4角で再び3列目の最内まで上がって直線へ。序盤で最内から一瞬で抜け出し2番手に上がると、ラスト1Fで先頭に立ったが、そこを外からディープモンスターに差されて1馬身半差の2着だった。 本馬はコーナリングが上手く、小回りコースが得意。これを最大限に生かすなら内目の枠が欲しかったが、3走前の中山金杯では15番枠からかなり押しての先行策で、終始外々を回り、4角で外に弾かれるロスもありながら3着に好走しており、外枠でも悪くはない。当時の中山は内より外が有利の馬場ではあったが、今の函館も内の芝が傷みだし、外の方が伸びるようになってきている。 前々走の中山記念は出遅れて5着。明確に出遅れたことで、後方2列目の外で脚をためる形。ハイペースに巻き込まれなかったという加点材料ありの5着ではあるが、ベストではなかった。また休養明けの前走、新潟大賞典では中団中目でレースを進めていたが、ペースが上がった4角でゴチャついてポジションが下がるロスがあっての7着。近2走は敗因がしっかりしている。今回は得意の洋芝2000mで、外からの一発を期待したい。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)ホウオウビスケッツの前走指数「-22」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも2.2秒速い ●指数欄の背景色の緑は芝、茶色はダート ●能力値= (前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3 ●最高値とはその馬がこれまでに記録した一番高い指数 能力値と最高値ともに1位の馬は鉄板級。能力値上位馬は本命候補、最高値上位馬は穴馬候補 ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
山崎エリカ