「道の駅グリーンファーム館山」が2月16日開業(千葉県)
館山市が食のまちづくり拠点施設として整備を進めている「道の駅グリーンファーム館山」(同市稲)が、2月16日にグランドオープンする。 農水産物をはじめとした地元産品の販売のみならず、農業体験などもできる道の駅を目指しており、市では「食のまち『館山』を全国に向けて発信する拠点として、地域活性化の起爆剤にしたい」と期待を込めている。 県内では30番目、同市では2番目となる道の駅で、国道128号稲交差点北側の安房グリーンライン沿いに整備している。敷地面積は2万2905平方メートル、施設は木造平屋建て延べ床面積835平方メートル。周囲の自然に溶け込んだ緑を基調にした外観で、木のぬくもりを感じられるつくりが特徴だ。 施設内には、農水産物を中心に地元産品を取り扱う物販コーナー、地域の野菜やジビエを使ったメニューを提供するレストラン、生シェークなどの乳製品やハンバーガーといった軽食コーナーなどが入る。 農業や食の体験・交流ができる「体験価値の高い道の駅」をコンセプトに掲げている。農園を備え、各種体験メニューの提供や手ぶらでバーべキューなども取り入れる予定だ。 総整備費は約7億6000万円で、財源には実業家の前澤友作氏から同市に寄付された20億円の一部の他、国の交付金を活用している。市の施設だが、設計から整備、運営を民間が担う手法を取り入れており、館山市の「丸高ライフエナジー」を中心に構成された「ロードサイドステーション館山」が手掛けている。 建物自体はすでに完成しており、今後は施設内の備品類の設置やスタッフの研修などオープンに向けた準備を着々と進めていく予定となっている。 森正一市長は「市がこれまで進めてきた地産地消や食のまちづくりといった取り組みを、さらに強化・発展させていく拠点となる施設。『道の駅』の強みを生かしたヒトやモノの交流拠点として、この施設を中心に、館山市の魅力や地域の情報を広く発信し、生産者や事業者、地域住民の方々とも連携して、地域の活性化と産業振興に取り組んでいきたい」と思いを語っている。