「どまつり」開幕 前夜祭は17万6000人が大歓声
「第17回 にっぽんど真ん中祭り」(通称:どまつり)が今年も名古屋市内各所で開幕し、28日夜に行われた前夜祭のメインステージ、久屋大通公園では、前年の受賞チームを含め総勢3800人の踊り手が演舞を披露。30~31日にかけ開催される本祭を前に、総勢17万6000人の観客が来場し、各チームが披露する息の合ったパフォーマンスに大きな歓声を送った。
前年受賞チームが集う前夜祭。今年からニコ動配信も
今年の前夜祭は前年度の受賞チーム43チームに、国内外のゲストチーム全5チームを加えた48チームが参加。キッズチーム、学生チーム、シニアチームと、その顔ぶれも様々だ。名古屋で昼頃まで降っていた雨に天気が心配されたが、1組目の演舞が披露される午後5時頃には雨も上がり、会場の久屋大通公園は涼しげな様子。時折、小雨がパラつくも次々と観客が会場へと集まり、午後8時頃には大勢の人たちで賑わっていた。 どまつりの前夜祭と見どころと言えば、前年の受賞チームが一堂に会し演舞を披露するエキシビション。前年最優秀賞に輝き今年の前夜祭の舞台に立った「D.D.Mカンパニー」に所属する森さんは演舞を終え、「1年に1回のお祭りなので、今までの練習の成果でもあるチームの一体感を観客の皆さんに見てもらいたい」と本祭への意気込みを話す。また、「今年のチームテーマである“華やかさ”に注目してもらい、どまつり大賞を目指します」と目標を語った。 昨年に引き続き2回目となる「全国学生No.1決定戦!キャンパスバトル」も同前夜祭で開催。学生チームを対象に、観客による拍手の音量で競う「観客参加型」の審査で、1位を決める。また、今年は前夜祭のメインステージをニコニコ動画で配信し、視聴者の投票で「前夜祭大賞」を決める新たな試みもあり、その大賞には「名古屋学生チーム『鯱』(名古屋市中区)」が見事栄冠を勝ち取った。
3日間で延べ200万人以上を動員する「どまつり」とは?
名古屋で一位・二位を争う勇壮な祭りとして知られる、どまつり。全国から集まった参加チームは鳴子を手に民謡など地域文化を取り入れた演舞を披露する。 どまつり始まりは1999年に遡り、名古屋エリアの大学生らの発案により誕生。第一回は26チーム1500人の踊り手が参加するという規模であったが、祭りの規模は回を重ねるごとに成長。昨年は全国各地から2万人以上の踊り手が参加し、約220万人以上の来場者を記録している。 どまつりは今後、29日「ファイナルシード決定戦」、30日「ファイナルステー ジ」へと続く。30日19時 から久屋大通公園で開催する「ファイナルコンテスト」にて、今年の最高賞「どまつり大賞」の受賞チームが決まる予定だ。さらに、今年の「どまつり大賞」受賞チームには「内閣総理大臣賞」が授与される。