井岡一翔、マルティネスと調印式「年間最高試合になる」指導者サラス氏太鼓判 7日王座統一戦
プロボクシングWBA世界スーパーフライ級王者井岡一翔(35=志成)が七夕に王座統一戦に臨むIBF世界同級王者フェルナンド・マルティネス(32=アルゼンチン)と74日ぶりに対面した。7日、東京・両国国技館で2団体王座統一戦を控え、5日には都内で調印式、グローブチェックが行われ、両者が出席。4月22日のカード発表以来の顔合わせとなったが、井岡は「今は自分自身にフォーカスしているので対戦相手に思うことはない。ただ彼も試合に向けて準備していると思う。自分自身に集中して明日の計量に臨みたい」と気持ちを引き締めた。 「家族の存在は大きい」と恵美夫人、長男磨永翔(まなと)君、大空翔(たくと)君のためにリングに立つ意識を高めた井岡は「存在としては(家族は)かなり大きい。それ以外の方達、ずっと応援、サポートしてくださっている方もいて、そういった方達を含め、みなさんに支えられている気持ちが強い。自分自身が背負って戦う気持ちの大きさは変わらない」と強い決意を口にした。 約1カ月間の米ラスベガス合宿で井岡を指導を続けてきた名伯楽、イスマエル・サラストレーナー(67)は「われわれはマルティネスのことをよく知っている。井岡もよく知られた存在だ。2人の試合はおそらく年間最高試合になるだろう」と太鼓判を押した。現在、日本人の世界戦通算勝利数は22勝と4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)と並んでトップ。勝てば23勝に積み上げ、再び単独トップとなる。 2日に後に迫った試合に向け、井岡は「今日、こうして調印式が行われ、まずは無事に終えて、1つ1つ試合に向けて準備をしていきたい」と静かに燃えた。6日の前日計量に向けての減量面も「いつもと変わらない」と平常心を貫いていた。なお同興行をライブ配信するABEMAは6日正午からの前日計量もライブ配信すると発表している。