福島高「アストライオス」優勝 全国大会出場へ 福島ロケットチャレンジ 福島県内の高校生が高度、滞空時間競う
福島県内の高校生が模型ロケットの打ち上げ技術を競う「福島ロケットチャレンジ」は29日、福島市のふくしまスカイパークで開かれた。福島高の3人でチームを編成した「アストライオス」が優勝し、来年2月に開かれる全国大会「ロケット甲子園」への出場を決めた。 ふくしま次世代航空戦略推進協議会などでつくる実行委員会の主催、市の共催。昨年度に続き2回目で、今回はロケット甲子園の地方予選に位置づけられた。福島高、福島工高の全日制と定時制、会津工高から計7チームが出場した。 指定された高度250フィートと滞空時間16~18秒にいかに近づけられるかを2回の飛行で競った。会津大宇宙情報科学研究センターの出村裕英センター長らが審査した。 アストライオスは1回目の高度243フィート、滞空時間18秒18で頂点に立った。渡辺侑真さん(17)、高野心平さん(17)=ともに2年=、新田樹さん(16)=1年=によるチームで、軽量化を重視して模型ロケットを設計、製作した。3人は「理想値を出せた」と胸を張った。
日本モデルロケット協会主催のロケット甲子園で優勝すると、世界大会に出場できる。渡辺さんは「今回の調子のまま全国優勝を目指したい」、高野さんは「『ロケットの福島県』とPRできるよう頑張る」、新田さんは「この機会を生かし、校内にチームを増やしたい」と意気込んだ。