大仁田厚、IMPACT初参戦で快勝「これが世界中でハードコアをやってきた人間じゃ!」
◆IMPACT.47~邪道×IMPACT~」大会 ▽ストリートファイトトルネード6人タッグデスマッチ時間無制限1本勝負 〇大仁田厚、リッキー・フジ、佐野直(16分40秒 有刺鉄線バット・フルスイング殴打→体固め)“仮面シューター”スーパー・ライダー、定アキラ、田馬場貴裕●(19日、東京・上野恩賜公園野外ステージ特設リング=水上音楽堂) デビュー50周年を迎えた「邪道」大仁田厚がIMPACTに初参戦。メインイベントのストリートファイトトルネード6人タッグデスマッチに出場した。 大仁田にとって、参加団体も初なら水上音楽堂特設リングという会場も初。電流爆破マッチ敢行こそ不可能なものの、竹刀、パイプいす、道路工事用コーンと、いつものデスマッチアイテムの数々を持ち込んで、一戦に臨んだ。 IMPACT期待の若手・田馬場に狙いを定めると、自身のコールを受けた途端、場外乱闘に。逃げ惑う観客の待避した固いイスに叩きつけると、リング上でも有刺鉄線バットでのタコ殴り、長机上でのパイルドライバー、ギターでの頭頂部殴打、顔面への毒霧噴射と反則攻撃のフルコース。 最後も有刺鉄線ボードにグロッギー状態の田馬場を寝かせると、有刺鉄線バットをフルスイング。完全KOして3カウントを奪った。 リング上でマイクを持つと、倒れ伏したまま動かない田馬場に「田馬場、よく聞け! これが世界中でハードコアをやってきた人間じゃ! これもプロレス。あれもプロレスなんじゃ!」と、レスラー生活50周年を迎えた立場から説教。 観客にペットボトルの水を噴射。その顔面に水を吹きかける聖水の儀式を終えると、幼児もまじった観客席に向け、「子どもの皆さん、これは絶対にマネしないで下さいね。これは注意です」と突然、殊勝な表情で口に。 「これをマネしたら痛い目にあいます。おじさんのこの試合を絶対にマネしないで下さいね」と、身も蓋もないマイクパフォーマンスで上野の夜を締めくくっていた。(中村 健吾)
報知新聞社