ジェームズ・マカヴォイが恐怖の“おもてなし” 『スピーク・ノー・イーブル』12月公開決定
ブラムハウス・プロダクションズの最新作『Speak No Evil(原題)』が、『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』の邦題で12月13日に公開されることが決定。あわせて予告編とポスタービジュアルが公開された。 【写真】『スプリット』のジェームズ・マカヴォイ 本作は、2024年5月に日本公開されたクリスチャン・タフドルップ監督のデンマーク映画『胸騒ぎ』をハリウッドでリメイクしたスリラー。『ゲット・アウト』『M3GAN/ミーガン』などのブラムハウス・プロダクションズが製作を手がけ、『スプリット』『ミスター・ガラス』のジェームズ・マカヴォイが主演を務めた。 公開された予告編は、あるアメリカ人一家のベン(スクート・マクネイリー)、ルイーズ(マッケンジー・デイヴィス)と娘のアグネス(アリックス・ウェスト・レフラー)が、旅行先で知り合った感じの良い、こちらも子連れのイギリス人一家のパトリック(ジェームズ・マカヴォイ)、キアラ(アシュリン・フランチオージ)と親しくなり、週末の休みに自宅へ招待され、応じるシーンから始まる。到着したのは人里離れ、隣家も居ない静かな場所に存在する一軒家。自然を散策したり食事を楽しんだりして過ごしていたが、次第にパトリック一家の“おもてなし”に小さな違和感を抱き始める。 ベジタリアンだと宣言するルイーズに「とっておき」の肉料理を強要、医者だと言っていたパトリックが「僕は医者じゃない」と真顔で言い放ちながら、冗談だと笑うパトリック夫妻。そして、アグネスとパトリックの息子・アント(ダン・ハフ)が食事会で微笑ましくダンスを披露すると、アントだけに「違う!」と怒鳴り厳しく指導するなど、徐々にパトリック一家の狂気的な一面が垣間見えてくる。 「おかしい」と感じ始めたベンとルイーズ、アグネスは、パトリック一家にバレないようこっそり家を出ようとするが、病気で会話をするのが難しいと聞いていたアントの異変や、さらに邸宅内に隠された驚愕の事実も発覚。映像のラストには“口には出せない”衝撃的な瞬間の数々がフラッシュカットで映し出されている。一体、パトリックとキアラ、そしてアントに隠された“おもてなし”一家の秘密とは。押しの強いパトリック、異様に若い妻のキアラ、そして一言も話さない息子アント。果たしてベンたちはこの“異常な家族”から、無事脱出することができるのか。 主演を務めるマカヴォイの脇を固めるのは、パトリックの妻キアラ役に『ドラキュラ/デメテル号最期の航海』のアシュリン・フランチオージ、おもてなしを受けるアメリカ人一家の夫・ベン役に『アルゴ』のスクート・マクネイリー、妻・ルイーズ役に『ターミネーター:ニュー・フェイト』のマッケンジー・デイヴィス、娘のアグネス役を『グッド・ナース』のアリックス・ウェスト・レフラー、そしてパトリックとキアラの一言も話さない息子アント役には新人のダン・ハフが起用された。 あわせて公開されたポスタービジュアルは、人差し指を口の前に立てて“内緒”のポーズをとるマカヴォイが、不穏なまなざしをこちらへ向けているカットに、「このおもてなし、何かがおかしい」というキャッチコピーが添えられている。 アメリカでは公開直前の現地時間9月9日にニューヨークのDGAシアターでプレミアが開催され、主演のマカヴォイ、デイヴィスら主要キャストと製作のジェイソン・ブラム、監督・脚本を務めたジェームズ・ワトキンスらスタッフが集結した。製作を手がけたブラムは「昨今、人は相手を喜ばせようとし過ぎているところがあると思う。それは本作の興味深いテーマ(側面)なんだ」と人々の“おもてなし”にフォーカスを当ててコメント。異常な家族の父パトリックを演じたマカヴォイは「彼を演じるのはとても楽しかった。明らかに悪い人間だが、面白くて奇妙で魅力的だ。綱渡りをするような緊張感もあったが、良い作品になったよ」と自信を見せた。
リアルサウンド編集部