杉咲花&若葉竜也「親密報道」後も評価上昇 「アンメット」の演技にはゴシップを超える力がある
石原さとみ(37)主演の連ドラ「Destiny」(テレビ朝日=火曜夜9時)が4日に最終回。4月スタートの春ドラマは続々とクライマックスへ向かう。視聴率では長谷川博己(47)主演のTBS日曜劇場「アンチヒーロー」がトップを走り、それを木村拓哉(51)主演のテレビ朝日木9「Believe―君に架ける橋―」が追う形だ。 【写真】杉咲花「アンメット」の“そばかす公開”が大好評 “そばかすメーク”流行の追い風も 「リアタイ視聴に強いといわれるTBS日曜劇場とテレ朝木9が10%前後の攻防ですが、ネット配信や録画での視聴があるし、近年の傾向とはいえ、大ヒットとはちょっと言いにくい数字ですね」(広告代理店関係者) そんな中、世帯視聴率ではこれまでの7話平均で5%台ながら、ネット上では《今期ナンバーワン》との呼び声も高いのが、杉咲花(26)主演の「アンメット ある脳外科医の日記」(カンテレ・フジテレビ系=月曜夜10時)だ。 《杉咲さんと若葉(竜也)さんサイコー!》《メインの2人だけじゃなく、岡山天音さんや千葉雄大さんほか、出てくるどの役者さんも演技がうまいので、引き付けられる》といったライトな視聴者層からの声だけでなく、《初めはちょっと陳腐な設定かなと思って見始めたら、脚本、演出、演技どれをとってもケチのつけようがない》《今期のドラマで複数見られる記憶障害だけど、ご都合主義的な描き方ではなく、丁寧に描かれている点で別格》などなど、ドラマの“うるさがた”からの評価も高い。 テレビコラムニストの亀井徳明氏も「演者さんが好みじゃないとか、《また記憶喪失か》とか、そういう理由で“食わず嫌い”する人は一定数いると思いますが、それはもったいない」と、こう続ける。 「第1話放送後に話題になった杉咲さんの“そばかすアップ”に始まって、食べ物を頬張りながらしゃべる場面を多用したり、第5話では千葉雄大さんが感極まってセリフを噛んだところをそのまま使うなど、これまでの地上波GP帯の連ドラでやってこなかったことを、《いかにも狙ってます》と感じさせずにやっていますよね。ストーリー展開も分かりやすい部分と謎の部分があり、見せ方も緊張と緩和が心地よいバランスでまとまっている。そして何より、独特な存在感を放つ若葉さんに“食われない”杉咲さんの演技は見る価値があります」 ただ、それだけに《先日の杉咲&若葉の報道が出たタイミングが残念》なんて声も。女性セブン(6月6日号)では、杉咲と若葉が《ドラマでも家でもずっと一緒》《離れたくない熱烈愛》などと報じている。 「ドラマとしての評価が上昇中にそんな報道をされたら、《実際は2人が付き合ってて……なんて思うと、話が入ってこなくなっちゃう》という視聴者も少なからず出てくるんじゃないでしょうか。ドラマファンとしては、報道されるなら最終回の後にしてほしかったはず」(テレビ誌ライター) 気持ちは分からないでもないが、前出の亀井氏はこう語る。 「確かに、今後は《『アンメット』のあの2人が共演!》というのが売り文句になるんだろうなとか、サスペンスでもコメディーでもお互いの魅力を増幅させてくれそう、なんて思っていたところだったので、今回の熱愛報道でちょっとシラけちゃうかもと心配でした。でも、報道後に放送された第7話も、普通にそれぞれ“ミヤビ”と“三瓶先生”として見られたんですね。それってドラマ自体の魅力、役者としての魅力がある証拠だと思う」 2人の演技と「アンメット」にはゴシップを超える力があるということか。27日放送の第7話は、北朝鮮のロケット発射による“Jアラート”で中断されたが、世帯視聴率もわずかながら上昇。広瀬アリス(29)主演の月9「366日」を上回った。レビューサービス「Filmarks」ドラマの評価も5点満点で4.3(31日現在)と、以前の4.1あたりから上昇ムードだ。逆風になりかねない“アクシデント”も追い風にして、このまま数字を伸ばしていけるか。