「Spotifyで信じられないぐらい聴かれている」楽曲とは? 水曜日のカンパネラ・ケンモチヒデフミが選曲
さまざまな国の音楽を聴くことは学びに繋がる
ケンモチが最初に選んだ曲はnadhif basalamahの『penjaga hati』。選んだ理由として、「疲れたときにふっと一息をつきたい曲です」とコメント。東京の夕方の景色に合うイメージで選んだと明かした。 Celeina:nadhif basalamahさんはインドネシアのアーティストなんですね。 ケンモチ:はい。ジャカルタに住んでいる23歳の男の子です。サブスクとかでいろんな国のランキングが見れたりするじゃないですか。他の国ではどんなポップスが流行っているのか聴いていたとき、この曲がインドネシアのチャートで1位になっていたんです。彼の声とインドネシア語の柔らかい感じがいいなと思いました。 Celeina:韻の踏み方とか音の響きとかで、その国の言葉がわからなくても「この音はカッコいいな」みたいに、アイデアのもとになることはありますか? ケンモチ:そうですね。言葉にする意味がある・なしに関わらず、メロディーの響きがいいものがあったりしますね。そっちのほうが引っかからないで聴けるというか、音楽に集中できるんですよね。 タカノ:他の国のチャートを見るのって面白いですよね。 ケンモチが2曲目として選んだのは、6YNTHMANE、RXDXVILの『BRAZILIAN DANÇA PHONK』。 ケンモチ:「Phonk(フォンク)」というスローなトランスハウスみたいな音楽ジャンルがあるんですね。音がバッキバキに歪んでいて、Phonkって面白いなと思ったんです。それにブラジルで流行っているバイレファンキ(ブラジル・リオデジャネイロのファベーラ発祥の音楽ジャンル)とかの要素を足したのが「Brazilian Phonk」って言うんですよね。車とかでドリフトさせながらこういう音を流すのがいろんな国で流行っているんですけど、この曲はSpotifyで信じられないぐらい聴かれているんですよ。中東とかブラジルの人とかが局地的にすごく聴いているみたいです。 Celeina:車との相性がいいんですかね? 車をよく使う文化のある国で聴かれているのかも。 ケンモチ:車をドリフトしまくる大会とかでもこういう曲が好まれているみたいです。 3曲目の選曲は、Teng Mixerの『Ra Dong』だ。 ケンモチ:夕飯どき、急にエキゾチックなものが食べたいなと思ったとき、タイの要素を入れたくなったときに聴く曲ですね。 Celeina:お腹が減ったときに音楽を聴くんですね(笑)。タイ料理が食べたくなりました。 タカノ:なんかわかる(笑)。 ケンモチ:タイの歌謡曲ぽいものにEDMを乗っけるみたいな、「サイヨー」という音楽ジャンルがあるんですね。それをいろいろ調べたときに見つけた曲です。現地の人が楽しむ大衆音楽みたいな位置付けで、イケイケなDJはあまりサイヨーをかけたがらない感じらしいです。エキゾチックなものって面白いですし、タイっぽいリズムだなと思って聴いて勉強していましたね。 Celeina:楽曲の勉強になるし、何よりケンモチさんの視点が勉強になりました。 ケンモチ:いつも面白いことはないかなと思っています。 水曜日のカンパネラの詩羽はJ-WAVEの新番組『MASSIVE HISTORIA』のナビゲーターを担当。番組では「森羅万象」をテーマに、知っているようで知らなかった歴史や情報を楽しく学ぶ。放送は毎週土曜の24時から25時。水曜日のカンパネラの最新情報は、公式サイトまで。 アーティストがスタジオに生出演し、トークと音楽をお届けするコーナー「RADIO ENSEMBLE」の放送は、毎週月曜日から木曜日の17時台から。